鷹・甲斐野、甲子園中止の高校3年生へエール「野球を嫌いにならないで」

ソフトバンク・甲斐野央【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】
ソフトバンク・甲斐野央【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

森や千賀の励ましに「気にしてくださってるだけで元気が出ました」

 ソフトバンクの甲斐野央投手が20日、福岡・筑後のファーム施設からオンライン会見に対応した。甲斐野は春季キャンプ中盤の2月15日に右肘痛を発症。右肘内側側副靭帯の一部損傷と診断され、長いリハビリ生活が続いていた。

 予定通りの日程であれば開幕絶望とされていた甲斐野だが、右肘の回復具合は順調で「キャッチボールの強度も上がっているし、距離も70~80メートルを痛みも不安もなく投げられています。自分としては、ほぼほぼ100%に近い状態ですが、そこはトレーナーさんとも相談しながらやっています」と語る。

 6月頭にはピッチングを再開する予定で、早ければ6月19日とされる開幕には「正直、間に合わせるようにやっていく気持ちはありますが、無理をしてもいけないので少し遅れて実戦に入っていければ」とし、故障前よりもレベルアップして戻るということを強く意識しながら着実に一歩ずつ前進しているようだ。

 リハビリ期間中は自主トレを一緒に行った森唯斗や千賀滉大、甲斐拓也からLINE電話で連絡をもらったといい「気にしてくださってるだけで元気が出ましたし、励ましの声を直接聞けて元気になりました」と先輩たちの気遣いに感謝した。

 最後に夏の甲子園が中止になったことについて「僕はプロの世界でやらせてもらっていますが、高校の同級生たちはプロ以外でも野球を続けています。この一件で野球を嫌いにならないでほしいですし、続けていれば良いこともあると思って野球を続けてほしい」と球児たちにエールを送った。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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