カブスオーナー、開幕延期が続き苦しい経営状況を代弁 「30球団が無収入」

カブスオーナーが苦しい経済状況を語った【写真:Getty Images】
カブスオーナーが苦しい経済状況を語った【写真:Getty Images】

“球団は儲かる”に反論「リーグ自体もたくさん稼いでいるわけではありません」

 開幕が延期となっているメジャーリーグ。MLB機構と選手会が開幕に向け協議を続けているが話は平行線をたどり出口が見えず、シーズン中止になる可能性も囁かれている。そんな中、カブスのトム・リケッツオーナーは「大半の球団オーナーたちはチームからお金を取り上げていません」と、“反論”している。

 試合数に応じた年俸削減案、新型コロナウイルスの感染拡大で選手が負うことになるリスクなど、開幕に向けMLB機構と選手会の協議は今も続いている。

 お互いが譲ることない“給与面”での話し合いが論点となっているが、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」はカブスのリケッツオーナーが「野球ファンの皆様にご理解いただきたいことがあります。大半の球団オーナーたちはチームからお金を取り上げていません」と、反論していることを伝えている。

 チケット代、放映権による収入から経費を差し引いた額をGMに託していることを言及し「リーグ自体もたくさん稼いでいるわけではありません。我々が何年もの間、お金を蓄えていると思われているかと思います。そうではありません。誰もパンデミックを予期できませんでした」と力説。

 6月に入っても開幕できない状況で、リーグ全体の損失規模は日々、大きくなっており「30球団が無収入です。損失を補うために借りなければなりません。短期的には、それ以外に方法はありません」と、苦しい胸の内を明かしている。

 球団側が経営難に陥り、多くのマイナー選手らが解雇になるなど厳しい現状の中、シーズン中止の声も上がっている。だが、リケッツオーナーは開幕を望んでおり「全く試合を行わないことが金銭面でより良い選択肢となり得るとする考え方もありますが、それは考えていません。実施したいです。私はそう思っていないオーナーを知りません。金銭的に厳しいシーズンにならない方法で実施することを希望しています」と語っている。

(Full-Count編集部)

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