鷹・高橋礼、開幕は中継ぎの可能性も 工藤監督「先発に入れるか分からない」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

2打席連発の松田宣を絶賛「開幕が近づいてきているのがスイッチに」

 ソフトバンクは9日、本拠地PayPayドームでオリックスと練習試合を行い、2-0で勝利した。頭部死球から復帰4戦目となった松田宣浩内野手が5回、7回に2打席連続のソロ本塁打。先発の高橋礼から川原、バンデンハークと完封リレーで繋いだ。

 この日の打の主役はベテランの松田宣。5回先頭での第2打席でオリックス2番手の澤田から左翼スタンド中段まで飛ばすソロ。さらに7回には増井から再び左翼スタンドへ。2打席連続できっちりと「熱男~!」パフォーマンスを決めたベテランに、試合後、工藤公康監督は「ああいうところで結果を残すのが彼らしい。開幕が近づいてきているのがスイッチの1つになってきてる。ナイスバッティングだと思いますよ」と、開幕が近づくにつれて調子を上げるベテランを称賛した。

 投手陣は先発を争う2投手が好投した。先発の高橋礼投手は4回まで3安打4奪三振無失点。制球に苦しむところはあったが、左太もも裏の故障から復帰後で最多の72球を投じた。サブマリン右腕の出来について指揮官は「ボール自体は悪くなかった。その後は四球出さずに勝負していって、結果としては順調に来ているんじゃないかなと思います」と語り、復調を感じ取っていた。

 その一方で、開幕ローテ入りに対しては慎重な姿勢を崩さない。「先発の中に入れるかどうかはちょっと分からない部分はあるんですけど、故障明けというところもあるので、急激に伸ばすというよりは徐々に伸ばせるように、もしくは中で使うか。トレーナーとも疲労の度合いを見ながら、大丈夫なら先発にというところもあるでしょう。いきなり先発っていうのはまたコーチと話をして、今日の状態を踏まえて話をしたいと思います」と工藤監督は語り、開幕時は中継ぎとしてスタンバイさせる可能性も示唆した。

 3番手で登板したバンデンハークは開幕ローテ入りへと前進した。5回からは登板したオランダ人右腕は3安打は許しながらも、後続を打ち取って得点を与えず。「きょうが1番良かったんじゃないですかね。今日の感じはいいと思いましたけどね。4イニング投げ切ったことが大きい。この感じが出せるなら先発でいけるんじゃないかなと思います」と、工藤監督は高く評価していた。

 練習試合は残り5試合。先発ローテ争いも熾烈、開幕スタメン争いも熾烈な状況で、明日からの選手たちのアピールからも目が離せない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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