鷹栗原、開幕戦で劇的サヨナラ打 工藤監督&今宮から助言「振ることができました」

ソフトバンク・栗原陵矢【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・栗原陵矢【写真:藤浦一都】

2番で初の開幕スタメンに最初は「入り込み過ぎていた」

■ソフトバンク 2-1 ロッテ(19日・PayPayドーム)

 やっぱり“持ってる”男だ! ソフトバンクの栗原陵矢捕手が19日、PayPayドームで行われたロッテとの開幕戦に「2番・一塁」で先発出場。8回の第4打席に先制チャンスを広げるヒットを放つと、同点の10回裏にサヨナラ打を放った。

 今季は特別ルールで延長は10回まで。すでにソフトバンクの負けは消滅し、開幕戦を勝つか引き分けるかの瀬戸際で期待の若鷹が大仕事をやってのけた。10回、2死三塁から栗原がセンター前へ弾き返し、三塁走者の明石を迎え入れた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で手荒い祝福こそなかったものの、ベンチ前に総出となったナインは“エアハイタッチ”でヒーローを出迎えた。

 「朝、球場に来て平石(野手総合コーチ)さんに『2番で行くぞ』と言われました」という栗原。最初の2打席は三振。初の開幕スタメンで「自分が入り込み過ぎていた」と振り返る。4回表の守備で一塁ゴロからの併殺を成立させ、ようやく気が楽になってきたというが「監督から『大丈夫か? 楽しんでやればいいんだよ』と言っていただいたし、試合中にも今宮さんから『とにかく振れ』と言っていただいて、最後の2球振ることができました」と周りの“言葉による援護”に感謝した。

 そしてやってきたこの日最大見せ場。「前の球で真っすぐを待ちながらフォークを(バットに)当てることができて、低いボールは振らないと思ってゾーンを上げることができた」と、打席の中でも冷静だった。

 昨年も5時間超えの延長戦で、サヨナラ犠飛や代打での決勝打など勝負強さが光った栗原。今シーズンもその勝負強さを武器にさらなる成長を見せてくれそうだ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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