バットの形はどうやって決まった? 当初は角材などからスタートしたバットの歴史
当初、バットの規定はなく金属の棒、クリケットのバットなどを使用する選手も
ボールを木などの棒で打つ遊びの歴史は古い。古代エジプトの遺跡にもそうした競技の絵が残されている。この遊びは、のちにポロやクリケットなどのスポーツにつながっていく。野球ももちろん、その流れをくむスポーツだ。
野球は19世紀半ばにアメリカで始まったとされる。その当時からバットは使用されていたが、そのころはバットの規定はなかった。そのために平たくて先端が曲がったクリケットのバットを使用する選手もいた。また金属の棒や、長い竿状のバットを使用する選手もいた。
バットのサイズが初めて規制されたのは1863年のことだ。バットの太さが決められた。しかし、この時点ではバットの断面は円形でなくても良かったので、角材のようなバットを使用する選手もいた。その当時でも断面が円形のバットを使用する選手が多かったが、正式にバットの断面が円形と決められたのは、1893年になってからだ。