完封勝ちで2連勝のDeNA 好投の浜口、4安打オースティンに次ぐ“陰の功労者”

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】
DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

指揮官は「今日は高城とのコンビネーションが素晴らしかった」と名指しで称賛

■DeNA 3-0 中日(23日・横浜)

 DeNAは23日、横浜スタジアムで行われた中日戦に3対0で勝利。先発の浜口が9回途中無失点の好投で、打線は今季初スタメンのオースティンが4打数4安打と活躍した。

 序盤は両チームとも安打は出るものの得点には結びつかず。0対0で迎えた5回、均衡を破ったのがオースティンの一打だ。1死一、二塁から追い込まれながらも三遊間を破る先制打。投げては先発浜口が中日打線に10安打を浴びるも、要所を抑えて今季初登板を勝利で飾った。

 ラミレス監督は、いきなり4安打と3番起用に結果を残した新助っ人に「今日はパーフェクト」と絶賛。好投の浜口についても「今日は9回に入っても144キロ出ていたように、スタミナもあった。マウンドで終始落ち着いた姿を見せていたし、気持ちが入っているのを感じた」と満足げに語ったが、この日の快勝の裏には“陰の功労者”の存在もある。

「今日は高城とのコンビネーションが素晴らしかった」と指揮官が名指しで称えたのは、2年ぶりにチームに復帰した今季初スタメンの高城。「球種の使い方をよくわかっている。いろいろなボールをミックスして、特に右打者はみんなバランスを崩していた。高城はブロッキングもいので、思い切ってフォークを投げられるようにもなった」と、好投した浜口との相性の良さを強調した。

 浜口の投球数は8回を終えて127球に達していたが、9回の打席にも立ち、完封勝利を目指したのも女房役の存在あってこそ。結果的には阿部、代打の郡司に安打を許して無念の降板となったが、それでも「今日は素晴らしい投球だった」と左腕の評価が変わることはなかった。

 サヨナラ勝ちでの今季初勝利から、投打に好材料が出ての連勝となったが、ラミレス監督に浮かれる様子はない。「いつも言っているが、毎日が違う日。明日も違う戦いが待っている。我々に対して強さを見せてくるチームなので、また明日も勝てるようにしっかり準備してやりたい」と、最後は気を引き締めた。

 浜口の好投、オースティンの活躍も見事だったが、指揮官にとって高城の存在がより、勝利を味わい深いものとした。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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