来春で閉校も、仲間は死ぬまで大事に 江陵(北北海道)の「思い出の選手名鑑」

江陵高等学校野球部【写真提供:江陵高等学校】
江陵高等学校野球部【写真提供:江陵高等学校】

3年生20人、尾崎主将は「ものすごい縁で集まった仲間なので、死ぬまで一生大事にしたい」

 仲間と過ごした時間と流した汗と涙は一生の宝物。いつかまた、この写真と思いを見て、振り返り、前に進む活力になってほしい。Full-Countが今年で引退する高校3年生たちに企画「思い出の選手名鑑」を贈ります。第6回は北北海道の江陵高等学校。

◇氏名(よみ) 位置 投・打 身長(センチ) 体重(キロ)
アピールポイント(自薦他薦問わず) 3年間頑張ってきたこと

磯田寛斗(いそだ ひろと) 外野手 右・左 174 78
スイングスピードと飛距離 練習と自主トレ

井出景介(いで けいすけ) 捕手 右・右 168 80
全力プレー 全力で練習に取り組んでいる

岩崎壮瑠(いわさき たける) 内野手・投手 右・左 177 72
力強いバッティング 野球とは何かを真剣に考えた

尾崎太郎(おざき たろう) 捕手 右・右 174 79
洞察力 人間力の向上と心遣いの習得

木村楽 (きむら がく) 外野手 右・右 172 69
ムードメーカー 人としての心の成長

小崎凌(こざき りょう) 投手 右・右 195 84
角度ある投球 走り込み

小林修斗(こばやし しゅうと) 外野手 右・右 176 77
積極性のあるバッティング 人として成長すること

坂上柊平(さかうえ しゅうへい) 内野手 右・左 168 69
粘り強いバッティング 人として成長すること

佐々木史哉(ささき ふみや) 内野手 右・右 172 63
身体を張ったプレー 野球だけではなく人として成長すること

沢慶太郎(さわ けいたろう) 投手 左・左 180 89
打たせて打ち取る投球術 日々の練習と習慣

諏訪航大(すわ こうだい) 内野手 右・右 169 61
堅実な守備力 人間性を磨くこと

高橋翔(たかはし しょう) 内野手・投手 右・右 177 76
器用さ、センス 人間性を向上させること

千葉周平(ちば しゅうへい) 内野手 右・左 167 67
多彩なバッティングセンス 1日、1日の練習

永島翼(ながしま つばさ) 投手 左・左 169 67
闘志あふれる投球 人間性を向上させること

並里怜夜(なみざと れいや) 外野手 右・左 170 71
守備範囲の広さ 人、モノへの考え方

新村虎童(にいむら こどう) 内野手 右・右 167 72
フルスイング 毎日の練習と私生活

林晃成(はやし あきなり) 外野手 右・右 180 88
力強いスイング力 人間性を向上させること

牧野一茶(まきの いっさ) 内野手 右・右 173 73
積極的なバッティング 人として成長すること

松田開翔(まつだ かいと) 外野手 右・右 171 60
些細なことに気付くこと 人間性を向上させること

山根愁斗(やまね しゅうと) 外野手 左・左 171 73
声だし、長打力 社会に出て人のために役にたてるように

◇谷本献悟監督

 来春閉校するため、今年が最後のシーズンになります。甲子園大会が中止になったことは残念ですが、一番に考えるべきことは子供たちを次のステージにいい形で持っていくこと。それぞれ不安や葛藤もあったと思いますが、日々本当に前向きに取り組んでくれています。僕自身、そのことに助けられ、感謝しています。この子供たちだったからワクワクできましたし、ここから僕と子供たちの新たな関係がスタートすると思っています。

 大人になると、つらい経験や悲しい経験をたくさんします。でも、そのことが生きていく上での使命感につながります。使命感を持つ人は共感をもらい、多くの人から力をもらうことができます。子供たちの将来が、今回のことがあって良かったと言える人生になると信じています。

◇尾崎太郎主将

 このチームはものすごい縁で集まった仲間なので、死ぬまで一生大事にしたいと思っています。監督さんは僕の人生の考え方を180度変えてくれた方です。技術だけでいいやと思っていた自分に、人間性や感謝の大切を教えてくださいました。

 監督さんと出会ったときから甲子園に連れて行って男にするという気持ちでやってきて、今もその気持ちは変わりません。代替大会では監督さんと仲間を信じて、教わった谷本野球を全力でやるつもりです。十勝支部で勝って、北北海道大会で優勝を狙います。

○…夏の甲子園、日本高野連の地方大会の中止を受け、高校球児、マネージャー、そして指導者、保護者の皆様の形に残るものをご提案したく、企画「思い出の選手名鑑 by Full-Count」として、3年生の部員の集合写真、プロフィール、メッセージなどを掲載していきます。「自分たちが記事になった」とこの2年半の活動に胸を張って、次のステップへ進んでいけるよう、応援していきます。皆の思い、記事にします。

(Full-Count編集部)

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