手塩にかけた“1期生”が挑む最後の夏　佐沼（宮城）の「思い出の選手名鑑」

遊佐愛マネージャー「部員の笑顔、野球をしている姿を見ると励みになり、それが私の元気の源」

◇松井康弘監督

　今年の3年生は監督就任時に入学してきたので、思い入れは強いです。主将の佐々木智也を中心に守備位置ごと、走塁、打撃、コンディショニング、環境整備、保健衛生といったセクションのリーダーを務め、部員主体の野球部運営を目指しています。秋季大会は地区大会敗退となり、「春季大会こそ」という強い気持ちで取り組んでおりましたので、中心になった時は残念に思いました。代替大会開催が決まり、3年生の活躍の場を頂けたことに感謝しております。「良い顔」をして最後の高校野球を楽しんでもらいたいですし、笑って終わりたいと思います。

◇遊佐愛マネージャー

　佐沼高校の野球部は「百折不撓」というスローガンを掲げ、チーム一丸となり、部活動に取り組んできました。百折不撓とは、何度挫折や失敗をしても困難にくじけずに挑戦することという意味で、どんなことがあってもくじけずに立ち上がり、チーム内で力を出し合い、頑張ってきました。チームは学年問わず仲が良く、試合でも良いコミュニケーションを取りながらプレーをしています。また、自主性を大事にしているチームで、その日の練習メニューは選手たちで話し合いながら決めています。チームの良いところはたくさんあります。いくつか挙げるとするならば、明るく前向きにプレーすることができ、また互いを刺激し合い、良い関係性を築いているところだと私は思います。また雰囲気がとても良く、素敵なチームであると胸を張って言えます。

　私はこのチームでマネージャーとして活動していることに誇りを持っています。マネージャーという立場なので、選手を支えることは当たり前です。その一環の活動の中で、自分がマネージャーとしてどれだけチームに貢献できるか、そして大好きな仲間達のために何ができるかというプラスアルファを考え、常に活動に取り組んできました。どんなに疲れていても部活動をしている時間はとても楽しく、そして部員の笑顔、野球をしている姿を見ると励みになり、それが私の元気の源です。

　新型コロナウイルスの影響により、なかなか思うようにいかないことはたくさんありました。しかし、そのような困難に負けず最後の夏まで全力で全員で野球をしたいと思います。私たちのために大会を企画してくださった方々への感謝の気持ちを常に持ち、優勝を目指します。

○…夏の甲子園、日本高野連の地方大会の中止を受け、高校球児、マネージャー、そして指導者、保護者の皆様らに形に残るものをご提案したく、企画「思い出の選手名鑑 by Full-Count」として、3年生の部員の集合写真、プロフィール、メッセージなどを掲載していきます。「自分たちが記事になった」とこの2年半の活動に胸を張って、次のステップへ進んでいけるよう、応援していきます。皆の思い、記事にします。

（Full-Count編集部）