3年目を迎える「eBASEBALL プロリーグ」の課題と収穫 「認知度をいかにして上げていくか」

2シーズンを終えて、1年目から2年目への変化、そして一番の課題は…

 1年目から2年目の変化について、谷渕氏はこう振り返った。

「プレイヤーに関しては、2年目の方がチーム力の重要性が増してきたと感じました。パワプロは、操作が単純なだけにメンタルが非常に重要であり、各チームはチームビルディングに力を入れるようになってきたと思います。『eBASEBALL プロリーグ』はプレイヤーに恵まれており、必死に戦ってくれています。一戦一戦の勝敗に涙することも多く、高校野球を彷彿とさせるところがあります。

 メディアについては、1年目は新たな取り組みとして注目をしていただき、取り上げてもらえましたが、2年目は厳しいと予想していました。しかし、注目プレイヤーの登場や、OB選手の起用、「セ・パe交流戦」などの新たな施策、そして何よりも視聴者を飽きさせない好ゲームが続いたことで、多くのメディアの方々に取り上げていただけました。また、非常に熱心なファンの方々が毎回来場してくれるようになりました。コアなファンを増やして、彼らたち、彼女たちを中心にコミュニティを広げていければと思います」

 コンセプトである「もう一つのプロ野球」の通り、チームとしての力も重要になった「eBASEBALL プロリーグ」。パ・リーグを制覇したロッテも、積極的な声出しが印象的だった。新たな取り組みという物珍しいものから一つの競技として、メディアへの露出や、ファンも増加している。「配信コンテンツとしては、一定の手ごたえは感じています」と感触を語った。

「2年目は、さまざまなテストを行うことができたので、何を重視するかが見えてきました。同時に課題も明確になってきていますので、このパズルをどう組み合わせていくのかが難しく楽しいところでもあります。ただ、まだまだ認知度が低い。それが今でも苦労している点です」。一番の課題はやはり「認知度をいかにして上げていくか」という点。「やること(やりたいこと)は多いですね(笑)」と谷渕氏は語った。

(「パ・リーグ インサイト」丹羽海凪)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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