鷹・柳田弾でサヨナラ勝ち&ドーム1000勝 工藤監督「本当にあるんですねこんなことが」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

グラウンドで浴びたファンの拍手に「身震いしました」

■ソフトバンク 2-1 楽天(10日・PayPayドーム)

 ファンの温かな拍手が戻ってきたPayPayドームで、ソフトバンクが楽天に劇的なサヨナラ勝ち。延長10回、先頭の柳田悠岐外野手がセンターバックスクリーン左に豪快な一発。入場解禁となった初日、1839人のホークスファンが最高の勝利に酔いしれた。

 前日まで2試合連続で楽天に2桁安打を許し、連敗を喫していたソフトバンク。この日は先発・東浜巨投手が7回をわずか1安打、犠飛による1失点に抑える好投を見せると、松田宣浩内野手が今季1号本塁打。10回裏には柳田が打った瞬間にそれとわかる特大弾を放ち、ホークスは本拠地PayPayドームでの通算1000勝を劇的なサヨナラ勝ちで飾った。

 試合後の工藤監督は“熱男”松田宣の一発や柳田のサヨナラ弾、そしてドーム1000勝が重なった1戦を振り返り「本当にあるんですね、こんなことが」と笑顔を見せた。

 試合前のメンバー交換でグラウンドに出た工藤監督にはファンから拍手が送られたことに「身震いしました。ファンの皆さんが見守る中で野球ができて『やっぱりこうじゃなくっちゃ』と思いました」とし「感謝とともに、勝った試合をファンの皆さんに見ていただけて本当にうれしく思います」としみじみと語った。

 東浜について「勝てなかったですけど、やっぱり彼がしっかり抑えたことが、リリーフ陣(モイネロ、森唯斗、高橋礼)にもつながった」としたうえで「打者も『何とかしてやろう』というのが柳田くんのホームランにもつながったと思います。彼が打ったホームランではありますが、みんなで勝った1勝なのかなと思います」と、チーム内でのプラスの連鎖に笑顔を見せた。

 また、ドーム1000勝には「歴史というか伝統、多くの人が監督をされ、その中に私が入れたことをうれしく思います」とホークスの歴史に感謝していた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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