なぜ楽天・浅村は打点を量産できる? 専門家が“凡打”に見た「野球偏差値の高さ」

楽天・浅村栄斗(左)と鈴木大地【写真:荒川祐史】
楽天・浅村栄斗(左)と鈴木大地【写真:荒川祐史】

驚異の160打点ペース楽天・浅村の凄みは「凡打」にあり

 楽天は16日、本拠地の楽天生命パークで西武に7-4で連勝を飾った。「4番・DH」でスタメン出場した浅村栄斗内野手は5打数1安打2打点と要所で役目を果たし、両リーグ最速で30打点に到達とし、31打点目もあげた。好調なチームを牽引する主砲は、派手な快音だけでなく、泥臭いチームプレーでも勝利に貢献している。

 先制点を呼び込んだのが浅村だった。初回1死から連打で一、三塁と好機を迎えた場面。2ボール1ストライクから内角に差し込まれた直球に反応し、詰まりながらも二ゴロの間に三塁走者を生還させた。

「あの凡打に浅村の凄み、浅村たるゆえんがあると思います」

 ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、2018年までヤクルトで2年間、バッテリコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏は、この二ゴロに唸る。内角の球を強引に打ちにいけば、詰まって三ゴロや内野へのポップフライの恐れもある中で、ゆるい打球を右方向へ。「ヒットや犠牲フライじゃなくても点が取れるんだと。1点を取る術を知っている。個人プレーに走らずに、しっかりチームのための打撃をしている」と大きくうなずいた。

 まだ23試合消化した段階で、すでに31打点と荒稼ぎ。120試合換算で驚異の160打点超のペースにも、野口氏は納得できるという。「3割打ったら一流と言われる世界。残りの7割に当たる凡退をどう使うかでも大きく変わってくると思います。その中で、凡打でも打点を1つ取ってくる。いい選手の証しですし、野球偏差値の高さが出ている」。さらに、この日3安打2打点で今季20打点に達した鈴木大地内野手についても、同様の姿勢を感じるという。

首位を走る楽天に死角なし「しっかり歯車が噛み合っている」

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