2年ぶり完投勝利の阪神・秋山に藪恵壹氏が“辛口”エール 「もったいない」

阪神・秋山拓巳【写真:荒川祐史】
阪神・秋山拓巳【写真:荒川祐史】

打線の大量援護を受け、2018年5月以来の完投勝利で今季3勝目

■阪神 20-5 ヤクルト(28日・神宮)

 阪神は28日、神宮球場でのヤクルト戦で20-5と圧勝を収めた。この日は打線が18安打20得点と爆発。ボーア&サンズの助っ人コンビがアベック満塁弾を放ち、大勝に花を添えた。先発マウンドに上がった秋山拓巳は2年ぶりの完投勝利で今季3勝目をマーク。チームは2位・ヤクルトにゲーム差なしに迫った。

 昨季は1軍と2軍を行き来した秋山はこの日、2018年5月以来となる自身6度目の完投勝利を飾った。9回を113球で投げ終え、3被弾を含む9安打5奪三振1四球で5失点。雨が降り続く敵地で勝利をたぐり寄せた。11年目ベテラン右腕の投球を見た阪神OBの藪恵壹氏は「秋山は1軍ローテにいるべき人物ですよ」と話す。

「去年も1軍にいれば、それなりの活躍をしたと思いますが、チーム事情で2軍で投げる機会が多かった。おかげで、本人にとってはある意味、屈辱かもしれない“ファーム最多勝”まで獲ってしまって。今年はここまで、まずまず頑張っていると思います」

 藪氏が高く評価するのは「何と言っても制球力」だという。「球速はそこまでないけど、球種の多さとそれを操れる制球の良さで、上手くアウトを取っています」と評価する。ただ、もう一つ上のレベルにステップアップするためには、7回と8回に失った1点ずつが「余分だった」と話す。

「狭い神宮球場では、点差が離れていてもホームラン一発で何が起こるか分からない。だから、本当は2回の3失点も気を付けるべきところでした。ただ、それが仕方がない部分もある。それよりももっと気を付けるべきだったのは、7回と8回の失点です。ここで失点しなければ、クオリティスタート(6回以上を投げて自責点3以下)が達成できた。2点ともソロホームランだったので余計もったいないですよね。クオリティスタートにできるかどうかは後々、評価にも関わってくるところ。大量リードで勝利は確実という状況で集中力を高めるのは難しかったと思いますが、もう一つレベルアップするために意識してほしいところですね」

 投手として、さらに大きく輝ける才能を持つと信じるからこそ送る“辛口エール”。阪神の先発ローテに欠かせない存在となるために、さらなる飛躍を期待したい。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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