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【林昌範の目】DeNA守護神・山崎が復活に必要なポイントは? 「体の回転力に…」

林昌範です。今年のペナントレースはセリーグの各球団の守護神が結果を残せず、総入れ替えの状況になっています。特に気になるのが山崎康晃投手です。今年は15試合登板で0勝3敗6セーブ3ホールド、防御率7.07(8月1日終了時点)。26日の広島戦(横浜)でも1点リードの9回に登板しましたが、会沢翼選手に満塁弾を浴びるなど5失点で逆転負け。29日、30の巨人戦(東京ドーム)ではセットアッパーに配置転換され、7回に登板。31日の阪神戦(甲子園)では8回に登板し1回無失点と徐々に本来の姿を取り戻してきました。

DeNA・山崎康晃【写真:荒川祐史】
DeNA・山崎康晃【写真:荒川祐史】

抑えは特別なポジション「抑えて当たり前という視線で見られる中、打たれると戦犯」

 林昌範です。今年のペナントレースはセリーグの各球団の守護神が結果を残せず、総入れ替えの状況になっています。特に気になるのが山崎康晃投手です。

 今年は15試合登板で0勝3敗6セーブ3ホールド、防御率7.07(8月1日終了時点)。26日の広島戦(横浜)でも1点リードの9回に登板しましたが、会沢翼選手に満塁弾を浴びるなど5失点で逆転負け。29日、30の巨人戦(東京ドーム)ではセットアッパーに配置転換され、7回に登板。31日の阪神戦(甲子園)では8回に登板し1回無失点と徐々に本来の姿を取り戻してきました。

 抑えは特別なポジションです。9回の3アウトを取るのが本当に難しい。僕も現役時代に経験しましたが、9回までつないでくれた投手陣、得点を取ってくれた野手陣の頑張りを思うと計り知れない重圧に襲われます。「抑えて当たり前」という視線で見られる中、打たれると「戦犯」として叩かれる。それでも次の日にまた登板機会がめぐってくるかもしれないので、気持ちを切り替えなければいけません。もちろん、セットアッパー、ロングリリーフとブルペンの各役割で緊張感がありますが、抑えはまた別物だと思います。

 その抑えを新人時代から全うしてきたのが山崎投手です。5年間で積み上げたセーブ数は163。圧巻の数字です。18、19年と2年連続で最多セーブに輝き、侍ジャパンの守護神も務めるほどです。DeNAで一緒に2年間プレーしましたが、精神力が本当に強い投手です。本人にしかわからない苦労がたくさんあったと思いますが、調子が悪くても打者を抑えてきました。一時的にセットアッパーに配置転換された時期はありましたが、ここまで苦しんだことは今までなかったのではないでしょうか。

 技術的な観点では体の回転力に強さがないため、直球が走らず伝家の宝刀のスプリットも落ち切らないように見えます。ただそれは本人が一番わかっているでしょう。今まで結果を残してきましたし、少しのきっかけで本来の状態を取り戻す可能性は十分にあります。現在、守護神を務めている三嶋一輝投手は素晴らしい投手ですが、山崎投手が不動の守護神としてセーブを重ねるのがDeNAの必勝パターンだと思います。新型コロナウイルスの影響で横浜スタジアム名物の「ヤスアキジャンプ」は見られませんが、ファンと共に復調を願うばかりですね。

文/構成 インプレッション・平尾類

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