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広島浮上のカギを握る鈴木誠也 専門家が指摘「新井さんの代わり求めるのはまだ酷」

広島の鈴木誠也外野手は2日、敵地・東京ドームで行われた巨人戦の1回に先制11号2ランを放ち、チームも9-2で勝利。同日現在、まさかの最下位に低迷している広島にあって、打率.343、巨人・岡本の14本に次ぐリーグ2位の11本塁打、31打点とひとり気を吐いている。

広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】
広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】

小林氏はオリックス2軍時代に鈴木と対戦「まさかここまで凄い選手になるとは…」

■広島 9-2 巨人(2日・東京ドーム)

 広島の鈴木誠也外野手は2日、敵地・東京ドームで行われた巨人戦の1回に先制11号2ランを放ち、チームも9-2で勝利。同日現在、まさかの最下位に低迷している広島にあって、打率.343、巨人・岡本の14本に次ぐリーグ2位の11本塁打、31打点とひとり気を吐いている。

 鈴木は1回2死一塁で巨人の先発・桜井に対し、カウント1-1から145キロ速球をとらえ左中間席へ放り込んだ。かつてロッテの絶対的守護神として活躍した小林雅英氏は「外角低めを狙った球が真ん中付近に来ました。失投とはいえ、それを見逃さずにひと振りでモノにしたところに、鈴木の状態の良さが表れています」と解説する。

 鈴木が東京・二松学舎大付高からドラフト2位で入団した1年目の2013年、小林氏はオリックスの2軍投手コーチとしてウエスタン・リーグで対戦した経験がある。「身体能力の高さは明らかでしたが、まさかここまで凄い選手になるとは……。当時の守備位置はショートが主。強肩でしたが、送球が悪かった。それがストレスになっていたかもしれません。外野に定着するようになって“大化け”しましたね」と振り返る。

 1年延期を経た来年の東京五輪でも、鈴木は侍ジャパンの4番の筆頭候補。ただ心配なのは、一昨年までリーグ3連覇していたとは思えないチームの低迷ぶりだろう。

 小林氏は「広島の低迷の要因は投手陣の不振ですが、打っても打っても勝てないためか、打撃好調の野手陣にも、守備での凡ミスとか、集中力を欠いたプレーが目立ちつつあることが1番心配です」と指摘。「(2018年限りで引退した)新井貴浩氏のような、チームのムードを盛り上げ鼓舞できるリーダーがいないのかもしれませんね」と分析する。

 8年目・25歳の鈴木が、かつて新井氏が担った役割を務めることは可能だろうか? 小林氏は「いや、広島には田中広、菊池ら年上のレギュラーもいます。鈴木にその役割を背負わせるのはまだ酷で、肝心の打撃を崩してしまうおそれがあります。いまは自分の打撃を続けることが、チームにとって1番のプラスでしょう」と首を横に振った。泥沼のチーム状況とは裏腹に、円熟味を増す鈴木の打撃。どんな境地に行きつくのだろうか。

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