大谷の”打者専念初戦弾”に米メディア驚愕 「少なくとも本塁打は打てる」

第1打席で本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
第1打席で本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

2回の第1打席で先制3号ソロ、地元番記者「2020年に投げられなくなった後の最初の打席で本塁打」

■エンゼルス 6-1 マリナーズ(日本時間7日・シアトル)

 エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、敵地・マリナーズ戦で「4番・指名打者」で先発出場した。右屈曲回内筋群の損傷後は初の打者出場。2回先頭の第1打席で左越えへ先制3号ソロを放った。3打数1安打1打点2得点だった。打率.167。チームは6-1で快勝し、大谷の先制弾は決勝点となった。大谷は球団広報を通じて「運良く捉えることが出来ました。壁を越えてくれて良かったです」とコメントした。

 2回先頭。1ボールから、右腕ウォーカーの外角カーブを捉えた。左翼後方へ高々と舞い上がった打球はフェンスを越える。先制点を呼び込んだ。打球速度102マイル(約164.1キロ)、飛距離351フィート(約106.9メートル)。打球角度39度の“ムーンショット”だった。

 打者に専念することが決まった“初戦”での先制アーチ。地元メディアも大興奮だった。地元メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番ファビアン・アルダヤ記者は「ショウヘイ・オオタニ、2018年にトミー・ジョン手術が必要だと告げられた夜に2本塁打。ショウヘイ・オオタニ、2020年に投げられなくなった後の最初の打席で本塁打」と投手離脱後の勝負強さを伝えた。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者も「ショウヘイ・オオタニは今季もう投げられないと分かった後の最初の打席で本塁打を放った。今季3本目」と速報した。

 敵軍メディアも称賛した。大リーグ公式サイトのマリナーズ番グレッグ・ジョンズ記者は「ショウヘイ・オオタニは投手として出場できないが、それでも今年DHとして本当にエンゼルスに貢献できる。2回先頭で逆方向に本塁打を放ち、エンゼルスが1-0のリード」とツイート。米全国紙「USAトゥデイ」のアンドリュー・ジョゼフ記者は「投手/打者がオオタニにとって上手くいけばクールだが、少なくとも彼はそれでも本塁打を打つことができる」とツイートした。

 右前腕筋の損傷で投球再開まで9月上旬まで行わない予定だ。それでも患部が打撃に影響がないことを示すと同時に、水原一平通訳が「鬼のメンタル」を例えた精神面の強さを証明する一撃となった。

(Full-Count編集部)

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