急逝スカッグスの死に関与、元エンゼルス職員を起訴 球団「誰も知らなかった」

19年7月に急逝したエンゼルスのタイラー・スカッグス【写真:AP】
19年7月に急逝したエンゼルスのタイラー・スカッグス【写真:AP】

遠征先ホテルでの急逝から1年以上が経過、球団「悲劇的な死」

 昨年、27歳の若さで急逝したタイラー・スカッグス投手に、死因となったフェンタニルと呼ばれる薬物を提供したとして、元エンゼルス職員のエリック・ケイ氏が7日(日本時間8日)に起訴された。全国紙「USAトゥデー」など複数の現地メディアが報じている。

 スカッグスは昨年7月1日(同2日)に遠征先のテキサス州ダラス近郊のホテルで亡くなった。死因は薬物とアルコール摂取後に嘔吐物で喉を埋まらせたことにあるが、高濃度のフェンタニルなど合成麻薬を体内から検出。薬物を提供したとして、元球団広報のケイ氏が逮捕されていた。

 ケイ氏が起訴された同日、エンゼルスは声明を発表。「タイラー・スカッグスの悲劇的な死から1年以上が経過しました。我々は皆、深く悲しみ続けています。彼の死を取り巻く状況は、多くの人や家族に影響を与えた悲劇です」と、関係者はいまだ深い悲しみに包まれていることに言及。さらに、国の法執行機関やMLBの調査に全面協力していることを明かしている。

 球団は声明の中で「我々の調査では、職員から選手へのオピオイド提供、タイラーのオピオイド使用について、経営陣が誰も把握していなかったこと、知らされていなかったことを確認しています」とも記している。

 一周忌を迎えた今年7月1日には、親交の深かった大谷翔平投手が自身のインスタグラムで「RIP(安らかに)#45」とスカッグスの背番号を添えて追悼していた。

(Full-Count編集部)

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