DeNAは主力欠場・ミス連発・敬遠策裏目の“三重苦” ラミレス監督「野球には付き物」

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】
DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

腎盂腎炎のソトに加え、梶谷が左足かかと打撲 相次ぐ欠場に重なったミス

■阪神 9-2 DeNA(11日・横浜)

 アレックス・ラミレス監督率いるDeNAは11日、本拠地・横浜スタジアムで行われた阪神戦に主力欠場・ミス連発・作戦裏目の“三重苦”で2-9の大敗を喫し、4連勝を逃した。

 この日今季全45試合でスタメン1番を務め、打率.273、リーグ最多の35得点をマークしていた梶谷が、左足かかとの打撲でスタメンを外れ欠場した。また、2年連続セ・リーグ本塁打王のソトは、腎盂腎炎(じんうじんえん)による腹痛で7日のヤクルト戦以降5試合連続で欠場している。

 味方打線の得点力が落ちる中、先発投手の井納は5回まで1失点でしのいでいたが、同点で迎えた6回1死一塁からけん制悪送球で走者・木浪を三塁まで進塁させ、サンズに適時二塁打を浴びた。なおも2死二塁からボーアを申告敬遠し一塁を埋めたが、それまで2三振だった続く梅野に三塁線を破る適時二塁打を許し降板。ラミレス監督は「一塁が空いていたし、無理にボーアと勝負するのはリスクがあった」と説明したが、結果的にその作戦が裏目に出た。

 2点ビハインドの7回には3番手として左腕・エスコバーをマウンドに送ったが、この回からスタメン捕手・嶺井に代わってマスクをかぶっていた高城の適時パスボールで痛恨の追加点を奪われる。9回には4番手・平田が大山を敬遠して満塁とした直後に代打・福留に押し出し四球を与えるなど、ふがいない内容で一挙5点を献上した。

 梶谷に代わって1番を務めたのは、打撃不振による2軍調整を経てこの日1軍に再昇格したばかりの桑原だったが、4打数ノーヒット3三振1四球で期待に応えることはできなかった。

 ミス連発の内容にも、ラミレス監督は「野球なので、こういうミスは付き物。リズムが崩れるとそういうものが一気に出てしまうのも仕方がないかなと思う」と選手を責めることはなかった。梶谷については「明日様子を見て、状態が良ければラインアップに戻ってもらう」と言うが、緩んだねじを締め直すことができるだろうか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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