韓国人左腕・柳賢振の4年85億円契約は「ボッタクリ」? 米メディアが辛辣評価

ブルージェイズ・柳賢振【写真:AP】
ブルージェイズ・柳賢振【写真:AP】

ここまで1勝1敗、防御率4.05の柳賢振だが、記事では過去の故障歴などを懸念

 ブルージェイズの韓国人左腕、柳賢振投手へ米メディアから冷たい視線を浴びている。開幕から約3週間の日程を消化し、米スポーツメディア「ブリーチャー・リポート」は「『最大の格安品』と『最大のボッタクリ』のように思える契約」と題した特集記事を掲載。昨オフに4年8000万ドル(約85億円)の大型契約を結んだ33歳左腕について、「ボッタクリ」と厳しく格付けした。

 柳賢振はドジャース時代の昨季に14勝5敗、防御率2.32で最優秀防御率のタイトルを獲得。サイ・ヤング賞投票では2位に入り、ブルージェイズの大型契約を勝ち取った。しかし、新天地では開幕から2試合連続で5回を持たずに降板。5日の敵地ブレーブス戦で5回1安打無失点に抑えて移籍後初勝利を挙げたが、今季はここまで1勝1敗、防御率4.05となっている。成績が著しく悪化しているわけではないが、同メディアは左肩、股関節などの故障歴を記述。メジャー移籍した13年から1度も200イニングに到達していないことを挙げて、こう綴った。

「リュウの序盤の苦戦と年齢、過去の怪我を考慮すると、トロントは彼が36歳になるまでの間、毎年2000万ドル(約21億円)を支払うことに自信を持てないはずだ」

 他の「ボッタクリ」として、ブリーチャー・リポートは5年8500万ドル(約90億8000万円)でダイヤモンドバックス入りしたマディソン・バムガーナー投手を挙げ、「この契約は現在疑問符が付くように思える。そしてバムガーナーは30代半ばに突入するため、(契約が)紛れもなく酷く見えることにもなり得る」とした。4年9200万ドル(約98億2600万円)でツインズ入りしたジョシュ・ドナルドソン内野手についても「今のところ素晴らしい契約には思えない」と厳しかった。

 また、「格安品」として4年6400万ドル(約68億3500万円)でレッズ入りしたニック・カステヤノス外野手を挙げた。「レッズは今オフシーズンに打線を強化するために数多くの補強を行ったが、その中でカステヤノスとの契約よりも成果を生んだものはない」と高く評価している。

 シーズン序盤での“格付け”。柳賢振ら好スタートを切ることができなかった選手たちには見返すような活躍を期待したい。

(Full-Count編集部)

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