鷹、オリに完勝で単独首位キープ モイネロ温存に工藤監督「使わないつもりだった」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

3点リードの8回はモイネロではなく泉が登板「疲労を加味して」

■ソフトバンク 6-2 オリックス(16日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは16日、本拠地PayPayドームでのオリックス戦に6-2で快勝し、このカード5勝1敗と大きく勝ち越した。試合後、工藤公康監督は「今週はいい形でゲームをすることができた。来週もビジターでホークスの野球をすることが大事」と語り、貯金を4つ増やした6連戦の戦いぶりを評価した。

 この日は初回に4番の栗原の中前適時打で先制すると、2回には左前打の甲斐、死球の上林を塁に置き、不振に喘ぐ松田宣が左翼線へ適時二塁打。さらに今宮が2点適時打で続き、この回3点を追加した。5回には川島が2号ソロ、8回には栗原がこの日2本目の適時打を放ち、着実に加点した。

 先発の石川は中14日と間隔を空けての登板に。初回から2つの四死球を与えるなど本来の投球ではなく、走者を背負う投球が続いたものの、ゼロを並べた。5回からは球速が10キロ程度落ちたものの、6回途中まで無失点を続けた。

 6回2死満塁で石川からセットアッパーの高橋礼にスイッチし、ピンチを脱出。高橋礼は回を跨いで7回もマウンドに上がったが、1点を失い、なおも1死二、三塁とされると、ここで投入された嘉弥真がこの窮地を脱した。3点リードの8回はモイネロではなく泉が、9回は守護神の森が難なく抑えてリードを守った。

 指揮官は5勝目をあげた石川の投球について「ちょっとイメージ通りにいかないところもあったのかな。タイミングが合わずにうまく制御できていないところがあった。ゼロで抑えてくれたし、彼のいいところは出たと思う」と称賛。温存したモイネロについては「疲労を加味して金、土、日と使わないつもりだった」と説明した。

 オリックスとの6連戦は5勝1敗で終え、単独首位をキープしたソフトバンク。18日からは敵地で昨季苦手としていたロッテとの6連戦となる。「1つでも2つでも貯金を作れるようにやっていきたいと思います」と、工藤監督はいつもようにカード勝ち越しを目標に掲げていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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