大阪桐蔭の主将・藪井が執念の一打 東海大相模との横綱対決制す

大阪桐蔭・西谷浩一監督【写真:津高良和】
大阪桐蔭・西谷浩一監督【写真:津高良和】

両先発左腕が試合作る、好守備連発の好ゲーム

 2020年甲子園高校野球交流試合の最終日となった17日、屈指の好カードとなった大阪桐蔭と東海大相模の東西の横綱決戦は、大阪桐蔭が同点の8回に主将の一打で東海大相模を突き放し、4-2で接戦をものにした。

 大阪桐蔭は初回、2死一、三塁から5番の吉安遼哉捕手(3年)の右前適時打で先制。その後は大阪桐蔭先発の藤江星河(3年)、東海大相模の石田隼都投手(2年)の両左腕が持ち味を発揮。藤江は直球、スライダーなどキレのある球で好投を続け、石田は走者がいない時は、捕手からボールを受けてから5秒以内で次の投球をするテンポの良さで強力打線を抑えていった。

 2回以降ゼロが並び、試合が動いたのは7回だった。東海大相模が四球とエンドラン、さらに盗塁を絡め、1死二、三塁とすると6番の神里陸捕手(3年)が石田のストレートに詰まりながらも振り抜き、右前へ落ちる適時打。機動力で得点圏に走者を進めていたため、二者が生還し、逆転に成功した。

大阪桐蔭も7回、石田を攻め、1死満塁とすると加藤巧也内野手(3年)の左犠飛で、すぐさま、追いついた。8回から大阪桐蔭は2番手に松浦慶斗(2年)がマウンドへ。東海大相模も8回から右腕・笠川洋介(3年)がリリーフ。両校とも継投に入った。

 大阪桐蔭は笠川を攻め、ヒットと送りバントなどで1死一、二塁。主将の藪井駿之裕(3年)が詰まりながらも気持ちで運び、左前へ落とし、2点適時打で勝ち越し、4-2と試合を決めた。

 得点スコアには表れないが、両校とも鍛え上げられた守備でも好プレーを連発するなど見応えのある好ゲームだった。

(Full-Count編集部)

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