MLB名物「7th Inning Stretch」を知ろう DeNA専属英語教師が分かりやすくレクチャー

DeNAブライアン先生のWe☆Baseball 第10回

 野球でよく使われる英単語や熟語、フレーズなどを紹介・解説していく「DeNAブライアン先生のWe☆Baseball」は、ついに第10回目。地球征服を狙う「エイリアン軍」と、地球の平和を守る「青星軍」による横浜スタジアムでの対戦は、7回表を終了。2-1とリードする青星軍は、満塁のピンチをパティーが切り抜け、「7th Inning Stretch(セブンス・イニング・ストレッチ)」の時間となった……。

(イラスト / 広く。)
(イラスト / 広く。)

 今回お届けする番外編では、MLBではおなじみの7th Inning Stretch(セブンス・イニング・ストレッチ)」だ。7回表が終了した後に訪れるリフレッシュタイムで、米国では観客は「私を野球に連れてって(Take me out to the ballgame)」という曲を歌うことが慣わしとなっている。「Stretch(ストレッチ)」という名前の通り、立ち上がって伸びをしたり、軽く体を動かしたりして、座席に座ったままの観戦で凝り固まった体をほぐすことが目的。終盤戦に向けて、選手も少し長めの休憩を取ることができる。

 セブンス・イニング・ストレッチの始まりには諸説あるが、1910年にワシントンDCで行われたワシントン・セネターズとフィラデルフィア・アスレチックスによる開幕戦を見に来た当時のタフト大統領を起源とする説が有名だ。188センチ、160キロの巨体を持つ大統領が、凝りをほぐそうと7回表終了後に立ち上がってストレッチを始めたところ、敬意を払った観客たちが同じように立ち上がりストレッチを始めたという。

 1908年に作曲された「私を野球に連れてって」が、セブンス・イニング・ストレッチで流れ始めたのは、1930年代に高校野球の試合で使われたことがきっかけだったとされる。現在、メジャー、マイナー問わず7回に流れるおなじみの曲となった。カブスでは各界の有名人をゲストに呼び、実況席から歌声を披露することが恒例だ。

 ちなみに、試合が延長戦となった場合は、14回、21回、28回と7の倍数のイニングが訪れるたび、セブンス・イニング・ストレッチが行われる。

【体を伸ばす・ストレッチ】
stretch

【休憩・小休止】
a break, a breather

【休憩を取る】
take a break

【気分転換】
A change of pace, a mental break

【気分転換に】
for a change, to refresh

【肩が凝る】
get a stiff neck, shoulders are stiff.

【(体・体の部位が)痛い】
sore

例文
My calf muscles are sore.
両ふくらはぎが筋肉痛です。

His back is sore from sitting on a chair too long.
彼は椅子に座りすぎたため腰が痛いです。

【私を~に連れていって】
take me out to ~

【慣わし・慣習】
tradition, custom

(次回は9月7日に掲載予定)

【発音動画】本物の発音を学ぼう ブライアン先生のネイティブな発音に続いて、さぁどうぞ!

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