前田健太が無傷の4勝目 指揮官は投球術に感嘆「アウト取る方法を見つける」

インディアンス戦に先発し、4勝目をあげたツインズ・前田健太【写真:Getty Images】
インディアンス戦に先発し、4勝目をあげたツインズ・前田健太【写真:Getty Images】

前回は9回無死までノーノー投球「集中力を失いやすい日。しかし切らさなかった」

■ツインズ 3-2 インディアンス(日本時間25日・クリーブランド)

 ツインズの前田健太投手は24日(日本時間25日)、メジャー5年目で初の開幕4連勝を飾った。敵地・インディアンス戦で先発。ヘルナンデスに初回先頭打者弾を浴びたものの、5回で7三振を奪い、1四球5安打1失点と好投。防御率2.21となった。バルデッリ監督は試合後のオンライン会見で「試合に勝利するチャンスを与えてくれる。前回のような登板の後は難しい。彼は我々が必要としていたことをしてくれた」と評価した。地元放送局「FOXスポーツ・ノース」が公式ツイッターで伝えた。

 前回の快投から一転、この日は粘りの投球となった。初回先頭、ヘルナンデスに甘く入ったスライダーを右中間席へ運ばれ、2死からはサンタナに左前打に許したが、レイエスを遊ゴロに。2回は先頭・ネークインの右前打を許したものの、盗塁死などで3人で断ち切った。ヘルナンデスの二塁打などで招いた3回2死一、二塁ではサンタナを空振り三振。同点に追いついた4回は2死から一、二塁としたが、アレンを一ゴロに打ち取った。5回で83球(ストライク56球)を投げ、7奪三振1四球、5安打1失点に抑えた。

 前田は前回18日(同19日)の本拠地ブルワーズ戦では勝ち星こそ逃したものの、9回無死まで無安打投球の快投。3回1死から8者連続三振の球団新記録をマークした。バルデリ監督は圧倒的な投球後の難しさを指摘しつつ、この日の投球を高く評価した。

「誰も否定できない素晴らしい努力というものがある。ケンタの先週の投球はそうしたものだった。115球、ストライクを多く投げ、もう少しでノーノーだった。多くの点で今日は重要な試合だった。同地区の相手、ここ数日でブルペンは多くのことに対処しなければならなかった。今日投げられない投手たちもいた」

「圧倒的な投球をし、もう少しでノーノーが達成できた後というのは、集中力を失いやすい日だった。しかし、彼は集中力を切らさなかった。彼は試合前に状態は良いが前回のようなキレがないと言っていた。彼はそうしたことに対処するんだ。望んでいること全てができなくても、それでもアウトを取る方法を見つける。それが彼のしたことだ」

 チームは地区2位のインディアンスとの直接対決3連戦を3-2で競り勝ち3連勝。前半戦を20勝10敗の地区首位で折り返した。前田が主戦投手としてチームを牽引している。

(Full-Count編集部)

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