「誰もがユウを愛している」ダルビッシュの劇的復活劇に地元メディアはベタ褒め

カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

移籍1年目の失望から劇的な復活を遂げた右腕へのファンの評価を伝えた

 今季ここまでナ・リーグトップの5勝を挙げているカブスのダルビッシュ有投手。ナ・リーグ中地区の首位を走るカブスの大黒柱として圧巻の投球を続けている。カブス専門情報サイト「ブリーチャー・ネーション」では「ユウ・ダルビッシュは彼のキャリアが再点火し続ける中、シカゴで愛されている」と、右腕の地元での人気ぶりを伝えている。

 6年1億2600万ドル(約134億円)で契約した2018年は序盤の6先発で30イニング16四球、20失点。その後は腕の怪我もあって防御率4.95に終わった。記事では移籍1年目の内容について「大きな失望だった。彼の身体的、精神的な胆力に対する数多くの不当で無慈悲な非難が寄せられた」としつつ「しかし、彼はそれに負けなかった。シカゴでのユウ・ダルビッシュほど、世間の認知を劇的に、例外なく変えた選手を見ることは滅多にないだろう」と右腕の復活を評価している。

「彼はオフシーズンに体を治し、ツイッターやYouTubeチャンネルを通じてより世間の目に自身をさらすようになった」「英語のスキルを上達させ、より頻繁に披露するようになったが、これはシカゴのファンとの交流をよくしたいとの彼の願いが表れたものだろう」とグラウンド外での取り組みについても紹介し「このフィールド上での復活と、実生活での類まれな勇気と好まれる性質によって、ダルビッシュは評価を完全に覆した。誰もがユウ・ダルビッシュを愛している」と伝えた。

 また、米データサイト「ファングラフス」のデータを引用し、キャリア平均94マイル(約151.2キロ)だったフォーシームの球速が今季は96.3マイル(約154.9キロ)まで上昇し、カットボールやシンカーでも同様に球速がアップしている点に着目。「34歳になった男に通常起こることではない」と、その進化を指摘する。

 奪三振率31%、与四球率4.2%に加え、被打率.209、防御率1.70など数々の優れた指標を挙げ「今や、ダルビッシュ以上に広く愛されているカブスの選手をあげることは難しい」「2020年に入って、34歳のダルビッシュはナショナル・リーグの初期のサイ・ヤング候補である。彼は文字通り、彼のキャリア史上でもっとも強く、良い球を(さらにより多くの球種を)投げている」と、今季のキャリアハイに迫る躍進ぶりを伝えている。

 ベテランの年齢に差し掛かり、ますますパフォーマンスを上げているダルビッシュ。今季の活躍には地元メディアも目を見張っているようだ。

(Full-Count編集部)

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