ダルビッシュ、CY賞へ“前進”6連勝 米メディアから賞賛の嵐「ライバルに勝った」

敵地レッズ戦のダブルヘッダー第1試合に先発登板したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
敵地レッズ戦のダブルヘッダー第1試合に先発登板したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

日本人投手として1995年の野茂英雄氏、2002年の石井一久氏以来3人目の6戦6勝

■カブス 3-0 レッズ(ダブルヘッダー第1試合・日本時間30日・シンシナティ)

 カブスのダルビッシュ有投手は29日(日本時間30日)、敵地で行われたレッズとのダブルヘッダー第1試合に先発し、メジャートップタイの6勝目をマークした。6回を投げて7安打無失点8奪三振。7月31日の本拠地パイレーツ戦から6試合で6連勝とし、日本人投手としては1995年の野茂英雄氏、2002年の石井一久氏以来、3人目の6戦6勝となった。この日の快投に米メディアからも絶賛の声が続出している。

 初回から3者凡退と上々の立ち上がりを見せたダルビッシュ。2回2死一塁での秋山翔吾外野手との9年ぶりの対戦は、打撃妨害(捕手失策)で出塁を許した。4回2死の秋山の第2打席はダルビッシュが投ゴロ失策。6回先頭で迎えた第3打席は右前打を許した。それでもレッズ打線に最後まで得点を許さず、6回を無失点に封じた。

 大リーグ公式サイトのジョーダン・バスティアン記者はツイッター上で「ユウ・ダルビッシュの過去の6つのスタート 防御率0.92、相手打者のスラッシュライン(打率/出塁率/長打率)は209/.257/.273。39イニングで47三振、7四球」とこの6試合での圧巻の投球内容を成績で紹介。地元放送局「NBCスポーツ」も「ダルビッシュは土曜日の勝利で6連勝を挙げ、キャリアベストに並んだ。レッズの先発投手でナ・リーグのサイ・ヤング賞のライバル、トレバー・バウアーと比べても今日は彼が勝っていた」「今日の投球は、今シーズン最高の出来というわけではなかった。しかし、それでも彼の投球は素晴らしいものだった」と5年連続2桁勝利を続ける相手先発と比較し称賛している。

 また、地元紙「シカゴ・トリビューン」では「今回はダルビッシュのベストパフォーマンスとは呼べなかった。しかし、それはとても重要な意味を持っていた。カブスの3連敗を止めた。カブスが負けた次の日に彼が試合に勝ったのは、今シーズン3度目だ」と連敗ストッパーぶりを称賛。「また、ダルビッシュは(絶好調の)トレバー・バウアーをしのぐ投球をした」とやはりバウアーを引き合いにその投球に賛辞を贈っている。

 途中グラブを落とす場面もあり、決してベストパフォーマンスとはいえなかった。それでも「ちょっとした失敗はあったが、ダルビッシュは結果を出して、結局彼は勝利した」とMLB公式もその活躍を認めている。勢いそのままに後半戦に入り、いよいよ日本人初のサイ・ヤング賞が見えてきた。

(Full-Count編集部)

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