DeNA、首位巨人を追撃する鍵はラミレス監督のデータ野球? 守護神・山崎の起用法に注目

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】
DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

不振の守護神・山崎は「ホームでの防御率が10点台、被打率が.350前後では厳しい」

 セ・リーグ2位のDeNAは9月1日から、5.5ゲーム差の首位・巨人と直接対決3連戦を行い、それを皮切りに13連戦に挑む。ここにきてアレックス・ラミレス監督の、極めて細かいデータに基づいた選手起用が際立っている。

 たとえば21歳の右腕・阪口が先発した8月30日のヤクルト戦では、先発捕手に嶺井を起用した。阪口の前回登板(同22日・中日戦)では戸柱が先発していたのだが、ラミレス監督はスイッチの理由として(1)嶺井はヤクルト戦でマスクをかぶった時の防御率が良い(2)嶺井は右投手とバッテリーを組んだ時の防御率が良い(3)(3連戦の3戦目で)相手の目先の変えたい─の3点を挙げた。

 今季はこれまでに戸柱(32試合で先発)、高城(9試合)、嶺井(8試合)、現在2軍にいる伊藤光(13試合)の4捕手を使い分けているラミレス監督。相手別やバッテリーを組む投手別の防御率を起用の根拠にしているが、結局この日は阪口が2回5失点でKOされ実らなかった。

 また、2日前の28日の同カードでは、神里を5試合ぶりに「9番・右翼」でスタメン起用。この時の理由の1つに「横浜スタジアムでよく打っている」を挙げた。確かに試合前の時点で、今季通算69打数20安打、打率.290の神里は、本拠地・横浜スタジアムに限ると38打数14安打、打率.368と打ちまくっていた。だが、この日は3打数無安打1四球1盗塁に終わり、翌日からの2試合は、スタメンに名前がなかった。

山崎はビジターでは12試合、11回2/3、1失点(自責点1)、防御率0.77、被打率.244

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