藤川球児の引退で残るは4人… 現役を続ける「松坂世代」の現在地は?

ソフトバンク・和田毅、阪神・藤川球児、西武・松坂大輔(左から)【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・和田毅、阪神・藤川球児、西武・松坂大輔(左から)【写真:荒川祐史】

ソフトバンクの和田はローテの一角に入り、ここまで4勝をマーク

 31日に阪神から発表された藤川球児投手の今季限りでの引退。藤川本人からの申し出があって球団が了承した。今季中の1軍復帰を目指すことになるが、ここまでNPB通算777試合に登板し、243セーブをマークしてきた“火の玉ストレート”が今季で見納めとなることになった。

 1998年のドラフト1位で入団した藤川は西武・松坂大輔投手に代表される“松坂世代”の1人。2004年のリリーフ転向後は球界を代表する守護神となり、今季でプロ22年目だ。最多セーブ2回、最優秀中継ぎ2回、名球会の入会条件にあと5セーブに迫る日米通算245セーブをマークしている。

 実に94人もの選手がプロ野球に在籍した“松坂世代”。藤川球児が今季限りで現役を引退することになり、NPBで現役を続ける“松坂世代”は4人となる。その面々は以下の通りだ。

・松坂大輔(西武)
 世代の中心である松坂は昨季まで2年間プレーした中日から、プロのキャリアをスタートさせた西武に14年ぶりに復帰。当初は開幕ローテ入りの可能性もあったが、新型コロナウイルスの影響で開幕が延期になると、右膝にコンディション目的で注射を受けた。さらに7月には「脊椎内視鏡頸椎手術」を受けた。復帰まで2か月から3か月となっている。

・和田毅(ソフトバンク)
 いま、松坂世代で最も結果を残しているのが和田だろう。左肩の故障で2018年を棒に振ったものの、2019年、見事に復活して4勝をマーク。今季は開幕ローテ入りを果たすと、ここまでチーム内で石川、千賀に次ぐ4勝をマークしている。若かりし頃と遜色のない投球を見せている。

・久保裕也(楽天)
 2002年の自由獲得枠で巨人に入団し、その後、DeNA、楽天と渡り歩いてきた久保。2017年の楽天加入後は中継ぎとして3年で27試合、25試合、22試合に登板してきた。今季は開幕は2軍で迎えたものの、7月29日に1軍昇格。翌30日のロッテ戦ではリリーフで今季初登板し初勝利をマークしたが、8月15日に登録抹消となった。

・渡辺直人(楽天)
 2006年の大学・社会人ドラフト5位で楽天に入団した渡辺。その後、横浜、DeNA、西武を経て、2018年に楽天に復帰した。今季は1軍打撃コーチを兼務。開幕1軍メンバー入りも果たしたが、出場機会のないまま、6月25日に出場選手登録は抹消となった。松坂世代で最後の現役野手となっている。

(Full-Count編集部)

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