口にした兄への反骨心 中日・石川翔の弟、青藍泰斗・慧亮が堂々の柵越え2発

5日に東日本エリアの「プロ志望高校生合同練習会」が行われた
5日に東日本エリアの「プロ志望高校生合同練習会」が行われた

兄の石川翔投手は2017年にドラフト2位で中日に入団した

 プロ志望の高校球児がスカウトの前でアピールする「プロ志望高校生合同練習会」が5日、東京ドームで行われ、東日本エリアの高校生計41名が参加。NPB球団51名、アマチュアから9名の計60名のスカウトを前に、シートノック、フリーバッティングなどで猛アピールした。

 木製バットの対応に苦しむ選手も多いなか、力強いバッティングを披露したのが、2017年にドラフト2位で中日に入団した石川翔投手を兄に持つ、青藍泰斗・石川慧亮外野手だ。交代制の6分間のフリーバッティングでは2本の柵越えを放ち、持ち前のパワーを存分に見せつけた。

「自分の力は出せたかなと思う。自分の持ち味はやっぱり強いスイングと速い送球なので、それを見せようと臨みました。(柵越えは)感触はよかったが、自分としては打って当然という気持ち」と石川。兄からは「力を抜いて。自分らしくやれば大丈夫」との言葉をかけられたといい「気持ちが楽になった」と明かす。

 兄弟だからこその反骨心もある。「兄がプロ入りしてから、悔しい気持ちもあった」。かつては憧れから同じ高校に進学したが、プロを目指す今ではその存在は良きライバルにもなりつつあるという。

 今憧れとする存在はオリックスの吉田正尚外野手。「きれいなスイング、力強いスイングに憧れていて、自分もそういう選手になりたいなと思ってる。バッティングが自分の持ち味。確率を上げて長打、単打と打てるような選手になりたい」。より高い目標を掲げ、高校通算22本塁打の打力に磨きをかけてきた。

「自分も負けたくないという気持ちがある。早く兄と同じ舞台に立って、対戦できるようにこれから頑張っていきたい」と石川。この先、石川兄弟の名を投打で球界にとどろかせられるか。

(佐藤佑輔 / Yusuke Sato)

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