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巨人坂本、読みと技が凝縮されたV弾が生まれた訳 専門家が解説する高い打撃技術とは?

巨人の坂本勇人内野手が、11日の本拠でのヤクルト戦の8回1死、勝ち越しとなる今季15号ソロを放ち、勝負強さを見せた。ヤクルト清水の初球、148キロの直球を狙い、右翼席まで打球を運んだ。元巨人でチーフスコアラーなどを務めた三井康浩氏は「普通なら初球をあそこまで踏み込めない。そこには坂本の読みがあった」と分析。それまでの3打席の攻め方で打つコースが絞れていたからこその完璧な当たりだった。

巨人・坂本勇人【写真:Getty Images】
巨人・坂本勇人【写真:Getty Images】

元巨人チーフスコアラーの三井康浩氏が見抜いた配球

■巨人 2-1 ヤクルト(11日・東京ドーム)

 巨人の坂本勇人内野手が、11日の本拠でのヤクルト戦の8回1死、勝ち越しとなる今季15号ソロを放ち、勝負強さを見せた。ヤクルト清水の初球、148キロの直球を狙い、右翼席まで打球を運んだ。元巨人でチーフスコアラーなどを務めた三井康浩氏は「普通なら初球をあそこまで踏み込めない。そこには坂本の読みがあった」と分析。それまでの3打席の攻め方で打つコースが絞れていたからこその完璧な当たりだった。

 坂本の1,3,6回の3度の打席について記した三井氏のスコアシートには、内角球があったのは1度だけだった。「それも変化球が抜けた逆球でしたし、ヤクルトバッテリーの攻めは全部、外だった。なので、坂本の頭の中にある程度、外という意識があったはず。(本塁打した)直前には重信が清水が投げた真っ直ぐで三球三振していましたから、直球が来るというのも頭にあったと思います」。代わった清水は気持ちの良いくらい堂々と力強い球を投げていた。そこも踏まえて打席に入っていた。

 分析のプロ・三井氏はこの時のヤクルトバッテリーの心理を「ストライク先行で行きたい。そうするには外のボールで様子を見たいところですかね」と分析した。球界屈指の巧打者であるからこそ、油断は禁物。丁寧に外をつき、そこからスライダーやフォークを使って組み立てたいところ。しかし、「もう少し、低めをイメージしていたと思う。初球にしてはコントロールが甘かったですね」とボール半分から1個分くらい高かったため、坂本は逃さなかった。バッテリーとしては一発を打たれてはいけない場面で、決勝アーチを被弾してしまった。

「おそらく、坂本は真っ直ぐなら打つ、変化球は振らないなどと整理できていた。だから、しっかりと踏み込んでいけました。最初から自分がイメージできていたからこそ、あれだけ完璧のタイミングで打つことができた。その一球を一発で逃さなかった坂本の技術が素晴らしかったと思います」

 この本塁打が勝利を呼び込み、原辰徳監督の球団監督通算最多勝利となる1067勝を導いた。坂本がメモリアルデーに花を添えた。

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