澤村で4年連続となった巨人「元ドラ1」の移籍 大田や長野も…新天地で輝く選手たち

日本ハム・大田泰示、ロッテ・澤村拓一、西武・内海哲也【写真:石川加奈子、千葉ロッテマリーンズ、荒川祐史】
日本ハム・大田泰示、ロッテ・澤村拓一、西武・内海哲也【写真:石川加奈子、千葉ロッテマリーンズ、荒川祐史】

2007年の村田、2008年の大田、2009年の長野が他球団でそれぞれプレー

 巨人からロッテにトレードで移籍した澤村拓一投手。7日にトレードが決まり、8日に入団会見を行うと、即出場選手登録された。その日の日本ハム戦ではすぐにマウンドに上がり、3者連続空振り三振の圧巻のデビューを飾って脚光を浴びた。11日のオリックス戦でもリリーフ登板して1イニングを3人斬り。ロッテに移籍して2試合に投げて無安打に封じている。

 2010年のドラフト1位で中央大から巨人に入団した澤村は、ルーキーイヤーの2011年に11勝をマークして新人王を獲得。2016年にはストッパーとして37セーブをマークして最多セーブのタイトルにも輝いた。長らく巨人の台所を支えてきたドラ1右腕だが、新天地で輝きを取り戻せるだろうか。

 澤村がロッテへと移籍となったが、これで巨人の“ドラフト1位”は4年連続で他球団に移ることになった。日本ハムで活躍する2007年の大学・社会人ドラフト1位の村田透投手、2008年のドラ1大田泰示外野手、広島でプレーする2009年のドラ1長野久義外野手、そして2010年の澤村となる。ちなみに2002年自由枠の久保裕也投手は楽天、2003年自由枠の内海哲也投手は西武へと移籍となっている。

【2002年以降の巨人のドラフト1位】
2002年 自由枠 木佐貫洋投手、久保裕也投手(楽天)
2003年 自由枠 内海哲也投手(西武)
2004年 自由枠 野間口貴彦投手、三木均投手
2005年 高1 辻内崇伸投手、大社希 福田聡志
2006年 高1 坂本勇人内野手、大社希 金刃憲人投手
2007年 高1 藤村大介外野手、大社1 村田透投手(日本ハム)
2008年 大田泰示外野手(日本ハム)
2009年 長野久義外野手(広島)
2010年 澤村拓一投手(ロッテ)
2011年 松本竜也投手
2012年 菅野智之投手
2013年 小林誠司捕手
2014年 岡本和真内野手
2015年 桜井俊貴投手
2016年 吉川尚輝内野手
2017年 鍬原拓也投手
2018年 高橋優貴投手
2019年 堀田賢慎投手

 久保は2015年オフに戦力構想から外れてDeNAへ移籍。2016年オフにはDeNAからも戦力外通告を受けたが、2017年に楽天へ入団した。内海は炭谷銀仁朗の人的補償として昨季から西武へ。今季移籍後初勝利をマークした。

 村田は2010年オフに戦力外となると、その後米球界に挑戦。2016年オフに日本ハムへの加入が決まり、国内復帰を果たした。大田は吉川光夫、石川慎吾とのトレードで日本ハムへ。長野は丸佳浩の人的補償で広島へと移籍した。そして澤村は香月一也との1対1の交換トレードでロッテへと移籍した。

 久保が入団してから18年のドラフト1位で6人が他球団でプレーしており、そして、その6人全員がそれぞれの球団で1軍の戦力となっている。他球団で再び輝きを放っている“巨人の元ドラ1”たち。澤村もまた他球団で欠かせない存在となれるだろうか。

(Full-Count編集部)

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