DeNAオースティンが復活3ランで大勝 采配ズバリの指揮官ご満悦「彼には3番が似合う」

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】
DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

ハマスタでの巨人戦は今季初勝利、19日から観客の上限1万6000人に引き上げ

■DeNA 6-0 巨人(18日・横浜)

 リーグ3位のDeNAは18日、本拠地・横浜スタジアムで首位を独走する巨人に6-0で大勝した。2点リードの3回には、タイラー・オースティン内野手の22打席ぶり安打が右中間席中段への6号3ランに。先発の井納も6回2安打5奪三振2四球無失点の好投で6勝目(4敗)を挙げ、計4投手によるリレーで巨人を完封した。ラミレス監督は試合後「オースティンはこれで自信を取り戻すだろう。上昇気流に乗ってくれると思う」と目を細めた。

 メジャー通算33本塁打の実績を引っ提げて入団した新助っ人オースティンは、守備中にフェンスに激突したことによる脳震とうで1か月以上戦線離脱。今月12日の中日戦で復帰し、最初の打席でいきなりバックスクリーン左へ5号3ランを放ったが、その後パタリとバットから快音が消えた。この日の第1打席で空振り三振に倒れるまで、21打席無安打(2四球と1犠飛を含む)だった。

 舞台を本拠地に移したこの日からは、下位降格も予想されていた中、ラミレス監督はオースティンの打順を2番から3番に替えて臨んだ。「彼は横浜スタジアムでは、打率.378、4本塁打、12打点。他の選手と比べても高い数字を残しているから」と説明した采配が、ズバリ当たった格好だ。

 指揮官は試合後、改めて「オースティンは僕が日本で見てきた外国人の中でトップクラスのバッター。その彼には3番が似合う。3割を打てる力があるし(現在の打率は.271)、ホームランもまだまだ出るはずだ」と評し、打順固定を示唆。ラミレス監督自身、現役時代はヤクルト、巨人、DeNAで13年間プレーし、通算2017安打を放った。その強打者が言うのだから、オースティンの実力は、こんなものではないのかもしれない。

 DeNAが今季、本拠地・横浜スタジアムで巨人に勝つのは4試合目にして初。さらに19日からは、新型コロナウイルス感染防止のために上限5000人に抑えられてきた観客動員が、収容人数の50%まで緩和され、横浜スタジアムでは1万6000人の動員が可能になる。

 首位巨人とは依然、11ゲームの大差があるが、19日以降に残り11試合の直接対決が残されている。「この流れを止めてはいけない」とナインを鼓舞するラミレス監督。遅ればせながら逆襲に転じる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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