鷹、試合前練習なしでも15安打大勝! 工藤監督「怪我人を出さないようにと」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

札幌からの移動ゲームとなったため、軽いアップだけで試合に臨んだ

■ソフトバンク 9-3 楽天(18日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは18日、本拠地PayPayドームで楽天と対戦し、9-3で完勝した。札幌からの移動ゲームだったが、打線が15安打9得点と爆発。工藤公康監督は「みんなで繋いでいい攻撃ができた」と、過酷なスケジュールに負けずに結果を残したナインに目を細めた。

 初回、周東の二塁打でチャンスを作ると、中村晃の適時二塁打、グラシアルの犠飛で幸先良く2点を先制した。6回には甲斐、川瀬の連続適時打、栗原の適時二塁打などで3点を追加。8回には柳田の右翼スタンド中段に突き刺す24号2ランなどで4点を加えた。

 先発のムーアは6回まで楽天打線を3安打無失点に封じる好投。7回にロメロに2ランを浴びて降板となったものの、今季3勝目をマークした。この日は周東が自身初の4安打2盗塁と活躍し、指揮官も「先頭が出て走って得点に繋がったのは大きい」とリードオフマンとしての働きを称賛した。

 この日、チームが札幌から福岡に降り立ったのは14時前。そこからPayPayドームに移動した。選手の疲労度を考慮して、試合前練習は回避。全体で軽いウォーミングアップを行っただけで、グラウンド上での打撃練習などは行わなかった。「何よりもコンディションが大事。こういうゲームで怪我人を出さないようにと考えた」と工藤監督。過酷な移動ゲームを選手たちはモノともしなかった。

 19日からは観客の上限が緩和され、PayPayドームではまず1万2000人にファンが増える。「ファンがたくさんいると、選手はより燃えて戦ってくれると思う。増えるのは嬉しいですし、いい試合を見せられるようにやっていく」。2位ロッテが敗れて、その差は2.5ゲームに広がった。3年ぶりのリーグ優勝へ一歩一歩、歩みを進めていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY