浅村&中田&柳田…熾烈なパ本塁打王争い 試合数減も“決着ライン”は例年並み?
過去5年のタイトル獲得平均は「40.2本塁打」 浅村は同等のハイペースで量産
パ・リーグで熾烈な本塁打王争いが繰り広げられている。22日には、楽天の浅村栄斗内野手がデーゲームで自身初の1試合3本塁打をマークし、27発で単独トップに。一気に2本差をつけられて“キング陥落”となった日本ハムの中田翔内野手だったが、その日のナイターで26号を放って追撃した。シーズンは残り3分の1となる中、打ち合いを演じる主砲たち。120試合に短縮された異例のシーズンで、どこまで数字を積み重ねるのか。
22日現在、浅村が27本塁打で単独トップ。1本差の26本塁打で中田が続き、さらに2本差の24本塁打でソフトバンクの柳田悠岐外野手が位置する。ロッテのレオネス・マーティン外野手と西武の山川穂高内野手も22本塁打をマークしているが、浅村とは5本差と離されてる。
スラッガーの称号である本塁打王のタイトル。143試合制だった過去5年の平均でみると、40.2本。20017年にはソフトバンクのデスパイネが35本でキングの座を獲得しているケースもある。今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が3か月遅れ、120試合に短縮された異例のシーズン。試合数が減った分を本塁打数に換算すると約33.7本塁打となるが、このままいけば軽くそのラインを超えるハイレベルな争いになりそうだ。
パ・リーグ6球団のうち、22日時点で西武をのぞいて81試合を消化。現時点で浅村はシーズン40発、中田はシーズン38.5発のペースで打ちまくっている。仮にこのままの量産体制で残り39試合を消化したならば、例年並みの「40本塁打」がタイトル獲得のラインになってくる可能性もある。
もちろんシーズン終盤に向け、状態の良し悪しも大きく左右してくる。9月以降でみると、浅村は9発、中田は5発、柳田は4発と浅村の状態の良さが際立つ。一方で、1試合2発放ったのが柳田は3試合、中田も2試合あり、わずか数日で大きく順位が入れ替わることもあり得る。
開幕延期による過密日程でコンディション調整が難しい中、ハイペースで繰り広げられているアーチの競演。シーズンを終えた先にその称号を勝ち取るのは浅村か、中田か、柳田か、それとも……。タイトル争いからも目が離せない。
(Full-Count編集部)