ダル&田中&前田…ワイルドカード“先発陣ランク”米メディアが特集

プレーオフ初戦の先発が予想されるツインズ・前田健太【写真:AP】
プレーオフ初戦の先発が予想されるツインズ・前田健太【写真:AP】

「ジ・アスレチック」が予想「番狂わせの可能性を見てみるのもおもしろい」

 メジャーリーグは佳境に入り、29日(日本時間30日)からはプレーオフの第1ラウンドとなるワイルドカードシリーズが始まる。米メディア「ジ・アスレチック」では「3試合のワイルドカードシリーズでのトップ先発投手トリオをランク付けする」との見出しで記事を掲載。田中将大投手のヤンキースはア・リーグ3位、前田健太投手のツインズは同7位にランクイン。ダルビッシュ有投手のカブスもナ・リーグ4位に入った。

 記事ではワイルドカードシリーズまで約1週間に迫ったことに触れ「このような短いシリーズでは、先発投手2人の調子が良ければ簡単に決着がつくかもしれない。プレーオフ全体では、試合の間に休日が挟まれてないので、先発投手の層の厚さが重要になるが、初めのワイルドカードシリーズでは、それぞれの球団のトップ2,または、トップ3の先発投手に全てがかかっている」と指摘。各球団の先発候補3投手を予想し「この第一ラウンドでの番狂わせの可能性を見てみるのもおもしろいと思った」とランク付の意図を説明した。

 ア・リーグで3位となったヤンキースについては、ゲリット・コールが第1戦に先発すると予想。カイル・ヒガシオカが捕手を務めるようになったことでここ3度の登板で20イニングを投げて27奪三振、自責点2と調子を取り戻していることに言及した。2番手には田中を挙げ「彼は今シーズン、またしても堅実な活躍をした」と強調。開幕前に頭部打球直撃のアクシデントはあったものの、徐々に本調子を取り戻した頼もしさに「タナカのポストシーズンでのこれまでの成功を見ていると、彼が、この短いシリーズで、素晴らしい活躍をするのでないかと期待できる」とまとめた。3番手には、デイビー・ガルシアやJAハップ、ジョーダン・モンゴメリーの名前を挙げた。

 7位に入ったツインズについては「マエダが第一試合に先発すると思われている。彼は、今シーズン、これまでのキャリアで最高の1年を送っている」と言及。次いでベリオス、マイケル・ピネダの名前を挙げた。

 一方ナ・リーグで4位のカブスについては「ローテションはサイ・ヤング賞の最有力候補 、ユウ・ダルビッシュが先導している」と強調。ここまで7勝3敗、防御率2.22の安定感に触れ「彼の今年の速球の平均速度は、95.5マイル(約153.7キロ)で、それは、彼のキャリアで最も速い。彼はカーブボールを13%投げているが、それは、レキサス・レンジャーズのルーキーシーズン以来、最も多い。そして、彼のカットボール/スライダーの組み合わせは、打者にとって、致命的だ」と魅力を述べた。2番手にはカイル・ヘンドリックスを予想し、3番手はアレク・ミルズやジョン・レスターの名前を挙げた。

 田中、前田、ダルビッシュとも重要な役割を担うワイルドカード。マウンドで務めを果たし、チームをさらなる高みへと導けるか注目が集まる。

両リーグのトップ3は以下の通り。

〇ア・リーグ
1位:レイズ
ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、チャーリー・モートン

2位:インディアンス
シェーン・ビーバー、カルロス・カラスコ、ザック・プリーサック

3位:ヤンキース
ゲリット・コール、マサヒロ・タナカ、デイビー・ガルシア/JAハップ/ジョーダン・モンゴメリー

〇ナ・リーグ 
1位:ドジャース
クレイトン・カーショウ、ウォーカー・ビューラー、フリオ・ウリアス/トニー・ゴンソリン

2位:パドレス
ディネルソン・ラメット、マイク・クレビンジャー、ザック・デイビーズ/クリス・パダック

3位:レッズ
トレバー・バウアー、ルイス・カスティーヨ、マイケル・ローレンゼン/ソニー・グレイ

(Full-Count編集部)

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