アストロズ&ブルワースが史上初負け越しでPO進出 コロナ禍で異例づくしの結末

カージナルスがブルワーズを破ってともにPO進出となった【写真:AP】
カージナルスがブルワーズを破ってともにPO進出となった【写真:AP】

ブルワーズは地区4位でPO進出、カージナルスはWヘッダー嵐を乗り越える

 大リーグは27日(日本時間28日)、今季のレギュラーシーズン全日程を終了。新たにブルワーズ、カージナルスがポストシーズン進出を決めた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でレギュラーシーズンを本来の162試合から60試合に短縮。プレーオフ進出チームを10から16に拡大した。ア、ナ両リーグ各3地区の2位以内のチームと、残りの球団で勝率上位2チームが出場権を獲得することにした。プレーオフ進出チームを増やしたことで珍しい記録も生まれた。アストロズ、ブルワーズは史上初めてシーズン負け越しでポストシーズン進出を決めたチームとなった。大リーグ公式サイトによると、ワイルドカードが導入されて以降、プレーオフに進んだ最低勝率では2005年にナ・リーグ西地区を制したパドレスの勝率.506(82勝80敗)だった。

 ダルビッシュ有投手が所属するカブスはナ・リーグ中地区を制覇。地区5チームのうち、2位・カージナルス、3位・レッズ、4位・ブルワーズがポストシーズン進出の切符をつかんだ。ロサンゼルス・タイムズ紙のビル・シャイキン記者は「これで2020年のMLBプレーオフは2つの負け越しチーム(アストロズとブルワーズ)と1つの4位のチーム(ブルワーズ)を含むこととなった」と驚きを持って伝えた。

 カージナルスはシーズン序盤に新型コロナウイルス感染者が続出したが、2年連続のポストシーズン進出を決めた。新型コロナウイルスの影響で10選手が試合に出場できずに44日間で53試合の強行日程に。11度のダブルヘッダーで9月5日から18日の14日間で6回のダブルヘッダーの厳しい日程を戦い抜いた。30日(同10月1日)からのワイルドカードシリーズではパドレスと対戦する。

 また、カージナルスが勝ってポストシーズン進出を決めたことで、28日(同29日)に予備日として設定されていたタイガース戦(ダブルヘッダー)は中止になった。カージナルスは30勝28敗で地区2位、タイガースは23勝35敗の地区最下位。2チームが58試合でシーズンを終了した。60試合制という異例のシーズンは珍しい記録が次々と生まれた。

(Full-Count編集部)

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