阪神藤浪の救援は「プラスにしかならない」 阪神OBが注目したプロ初ホールド後の笑顔

阪神・藤浪晋太郎【写真:津高良和】
阪神・藤浪晋太郎【写真:津高良和】

元阪神エースの藪恵壹氏が指摘「久々に見ましたよ、あの笑顔」

■阪神 7-3 中日(29日・甲子園)

 阪神は29日、本拠地での中日戦に7-3で勝利した。首位を走る巨人も勝ったため、ゲーム差は12.5から縮まらなかったが、この日から始まった13連戦で幸先のいいスタートを切った。

 8回のマウンドに上がった藤浪晋太郎投手は1イニングを無失点に抑え、プロ初ホールドを記録。チームを襲ったコロナ禍の影響もあり、25日に1軍に再昇格した26歳右腕は今季リリーフ初登板となった26日ヤクルト戦こそ1失点を喫したが、2戦連続で無失点に抑えて笑顔を見せた。

 この日は最速159キロの力強い速球を投げ込んだ藤浪の姿に「今日は投げ終わった後、非常にいい表情が良かった。久々に見ましたよ、あの笑顔」と相好を崩すのは、阪神OBで元メジャーの藪恵壹氏だ。「2軍ではなく1軍で投げ続けるべき投手」と藤浪が持つ才能を高く評価する藪氏は、今回のリリーフ起用は「プラスの経験にしかならない」と言う。

「2軍にいるべき投手じゃない。もったいないですよ。先発で平均球速が150キロを超えるなんて、セ・リーグでトップクラス。『2軍に置いておくなら、うちにくれ』と他のチームは喉から手が出るくらい欲しがっていますよ。9月13日に広島戦で先発した後に2軍に落ちた時は、一時的に救援で使うなどチーム内で環境を変えることは考えていなかったんでしょう。今回はチーム事情で1軍に再合流してリリーフ起用となりましたが、まだできることはあるんじゃないかと思っていたので、良かったと思いますね」

救援でしか味わえない醍醐味も「今後のために経験しておいて損はない」

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