どうなるセ本塁打王争い 巨人岡本は59年ぶり、阪神大山は45年ぶりの“悲願”なるか?
日本人右打者の本塁打王…巨人は61年の長嶋茂雄氏以来、阪神は75年の田淵幸一氏以来
セ・リーグの本塁打王争いは混戦模様だ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け開幕が遅れ143試合から120試合制に縮小された異例のシーズンだが巨人と阪神の“和製大砲”が激しい争いを繰り広げている。
リーグトップに君臨する巨人の岡本和真内野手は24本塁打で、続く阪神の大山悠輔内野手は22本塁打。その差は2本と肉薄している。どちらがタイトルを獲得しても初めて。巨人、阪神とも“悲願”の本塁打王誕生を待ちわびている。
巨人の本塁打王は2010年に49本塁打を放ったラミレス(現DeNA監督)以来、10年ぶりとなる。日本人となると2002年に50本塁打を放った松井秀喜氏以来18年ぶりで、さらに右打者に限れば1961年に28本塁打を放った長嶋茂雄氏以来、実に59年ぶりの快挙だ。
阪神の本塁打王となれば、1986年に47本塁打を放ったバース氏以来、34年ぶり。日本人では1984年に37本塁打を放った掛布雅之氏以来36年ぶりとなり、日本人の右打者では1975年に43本塁打を放った田淵幸一氏以来、実に45年ぶりとなる。
岡本は6月に5本、7月に8本、8月に5本、9月に5本と大きな波がなく本塁打を量産しているが、大山は6月に0本塁打だったが7月に8本、8月に5本、そして9月は9本塁打と一気に追い上げ体勢に入っている。
2020年シーズンで日本人が本塁打王を獲得すれば2016年の筒香以来、4年ぶり。ここまでDeNAのソトが2年連続でキングに輝いているが岡本、大山はその流れを止めることができるか。残り40試合を切ったセ・リーグの本塁打王争いから目が離せない。
○過去10年のセ・リーグ本塁打王
2019 ソト(DeNA) 43本
2018 ソト(DeNA) 41本
2017 ゲレーロ(中日) 35本
2016 筒香嘉智(DeNA) 44本
2015 山田哲人(ヤクルト) 38本
2014 エルドレッド(広島) 37本
2013 バレンティン(ヤクルト) 60本
2012 バレンティン(ヤクルト) 31本
2011 バレンティン(ヤクルト) 31本
2010 ラミレス(巨人) 49本
(Full-Count編集部)