ダルビッシュ、好投報われず終戦「すごく冷静だった」「自分のやることはやった」

本拠地でのワイルドカードシリーズ第2戦マーリンズ戦に先発登板したカブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
本拠地でのワイルドカードシリーズ第2戦マーリンズ戦に先発登板したカブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

序盤から打者を圧倒するも7回にソロ被弾から2失点

■マーリンズ 2-0 カブス(WCシリーズ・日本時間3日・シカゴ)

 カブスのダルビッシュ有投手は2日(日本時間3日)、本拠地でマーリンズと臨んだワイルドカードシリーズ第2戦に先発。6回2/3を投げ、1被弾を含む5安打6奪三振2四球2失点(自責2)と力投したが、打線の援護なく0-2で敗れた。2連敗したカブスはシリーズ敗退が決定。メジャー9年目が幕を下ろしたダルビッシュは、試合後の会見で「自分のやることはやった」と話した。

 負ければ終戦と後がない状況でマウンドに立ったダルビッシュは、マーリンズの剛腕新人サンチェスと投げ合った。両者ともに95マイル(約153キロ)を超える剛速球で打者を圧倒。三振と凡打の山を築いた。ダルビッシュは4回、安打と死球で無死一、二塁のピンチを招いたが、アンダーソンを遊ゴロ併殺。続くクーパーを空振り三振に仕留めて無失点で切り抜けた。

 だが7回、そのクーパーにやられた。2死から左翼席に先制ソロを被弾。二塁打と申告敬遠で一、二塁とすると、シエラに右前へタイムリーを運ばれ、94球(69ストライク)を投げてマウンドを下りた。結果として2失点が響いたが、「自分のやることはやった。何かミスがあったわけじゃない」と前を向いた。

 負けたら後がない大一番での登板について「自分はすごく冷静だった」と振り返る。この日のピッチングについては「全体的にはそこまでは良くなく、球も力強いわけではなかったけど、ミスをしないように考えました。コントロールに関してはそんなに悪くなかった。全体的に平均レベルという日だったので、何とか試合は作れた感じになりました」と話した。

 今季は8勝を挙げて日本人初の最多勝を獲得。ナ・リーグ2位の防御率2.01、同5位の93奪三振を記録するなど、サイ・ヤング賞有力候補とされる活躍を見せたが、早過ぎる終戦となってしまった。

(Full-Count編集部)

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