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6年前の“最高の一打”と同じ日に…苦悩の鷹・松田宣が放った「今年1番」の逆転弾

打撃不振に苦しみ続ける熱男が、鮮やかな逆転弾でスタンドのファンを歓喜させた。2日、本拠地PayPayドームでの日本ハム戦に「9番・三塁」でスタメン出場したソフトバンクの松田宣浩内野手。これまでの苦悩から自身を解き放つような一発は「これぞマッチ」と思わせる弾道を描いた。

ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】

9月10日に連続出場が815試合でストップも「止まった時点で切り替えないと」

■ソフトバンク 7-5 日本ハム(2日・PayPayドーム)

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 打撃不振に苦しみ続ける熱男が、鮮やかな逆転弾でスタンドのファンを歓喜させた。2日、本拠地PayPayドームでの日本ハム戦に「9番・三塁」でスタメン出場したソフトバンクの松田宣浩内野手。これまでの苦悩から自身を解き放つような一発は「これぞマッチ」と思わせる弾道を描いた。

 1点を追う4回裏。ソフトバンクは先頭の甲斐が内野安打で出塁し、栗原が犠打で送って1死二塁と同点のチャンスを迎えた。ここで打席には松田。1ボールからの2球目を振り抜くと、打球は大きな弧を描いてレフトスタンドへと消えていった。逆転の8号2ランで日本ハムの先発・上原をマウンドから降ろすと、継投した村田からも鷹打線は2点を追加し、試合の主導権を握った。

 お決まりの“熱男パフォーマンス”は、新型コロナウイルス感染拡大防止のために控えめだったが、それでも大声での応援を禁止されている観客は思わず「熱男~」。9月3日のオリックス戦(京セラ)以来21試合ぶり、本拠地PayPayドームでは実に8月26日の同カード以来とあって、ファンが盛り上がるのは無理もなかった。

 同級生の川島慶三とともに上がったお立ち台では「今年はいい当たりが少ない中で、今年1番かなと思えるくらい、いいスイングができました」と自賛した。

「ホームランは何本あってもいい。数を追い求めてやっているんで。打って飛ばすのが持ち味なので、小さくならずに大きくいきたい」。そう言って松田はフルスイングを貫いてきたが「今年まったく(打球が)上がらなくなった中で、いろいろと自分で考えてやるという感じかな。別に体は元気なので、これまでに経験したことややってきたことの中でやるしかない」とも。シーズンはあと30試合。「残り1か月なので何とか10月は頑張りたい」と必死に前を向いた。

 今季は打席で苦しむ場面が少なくなく、9月10日には2014年から続けてきた連続出場が815試合でストップした。「途切れさせたのは自分だし、それまで出てきたのも自分。それはいつか止まるんで。でも、すごいモチベーションの1つだったし、すごく成長させてくれた数字。それでも止まった時点で切り替えないと」と決して引きずってはない。

 復活ののろしをあげたこの日は、松田にとって忘れられない記念日でもある。2014年、秋山ホークスのラストイヤー。シーズン最終試合でリーグ優勝を決めるサヨナラヒットを放ったのが10月2日だった。

 「あれを超える一打はない。これからも、あのヒットを上回るものはないと思う。ただユニホームを着ている限りは、あの一打のような興奮を求めていきたい」と松田。「個人の成績は誰が見ても悪いので、ポイントポイントで貢献できたらいい」と、少しでもチームの勝利に貢献する一打を求めていく覚悟だ。

 PayPayドームに限らず、ビジター球場のスタンドにも背番号5のユニフォームを着たファンや、松田の名前入り応援タオルを掲げるファンはたくさんいる。その期待に応えるためにも、熱男は決して下を向かずに戦い続ける。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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