西武・森、10月お目覚め全打点&好リード 鷹と9G差も3連覇「諦めていない」

チームの全打点を挙げる活躍をした西武・森友哉【写真:荒川祐史】
チームの全打点を挙げる活躍をした西武・森友哉【写真:荒川祐史】

10月に入って5試合で16打数7安打、打率.438と復活

■西武 3-1 ソフトバンク(6日・メットライフ)

 西武は6日、本拠地・メットライフドームで首位ソフトバンクに3-1で勝ち、ソフトバンクの連勝を4で止めた。森友哉捕手が5回に右犠飛、8回に右中間を破る2点三塁打を放ち、全打点を挙げた。

 昨季首位打者の森は、今季は開幕から打撃不振にあえいできたが、10月に入ってからは5試合で打率.438(16打数7安打)とようやく上り調子に。この日は、両軍無得点で迎えた5回1死満塁で、相手先発の千賀の153キロの速球を叩き、先制の右犠飛。さらに最少得点差のまま迎えた8回2死一、二塁では、4番手・泉の初球のツーシームをとらえ、勝利を決定づける2点三塁打を放った。守備では4投手を好リード。先発の高橋光成投手は7回途中まで2安打8奪三振2四死球で無失点に抑え6勝目を挙げた。失点は9回に守護神・増田が2死二塁からグラシアルに中前適時打を浴びた1点のみだった。

 辻発彦監督は試合後、「相手が千賀投手ということで、光成がどこまでふんばれるかだったが、素晴らしいピッチングだった」と先発投手をたたえた上で、「長打のある相手打線に対し、友哉が細心の注意を払ってリードしてくれた」と女房役を絶賛した。

 2年連続リーグ覇者の西武は、今季残り29試合となって依然、首位ソフトバンクに9ゲーム差の4位にとどまっているが、森はお立ち台で「正直言って、まだ諦めていない。残り全部勝つつもりで試合をしていきたい」と誓った。何もかもがうまくいかなかったシーズン、で済ませるわけにはいかない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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