どうなるパ盗塁王争い 鷹周東なら史上初の快挙、ハム西川は2年ぶり4度目なるか

日本ハム・西川遥輝(左)とソフトバンク・周東佑京【写真:荒川祐史】
日本ハム・西川遥輝(左)とソフトバンク・周東佑京【写真:荒川祐史】

周東は7月終了時点でわずか2盗塁も、8月から一気にまくり現在34盗塁でリーグトップ

 シーズンは終盤戦に入りセ・リーグでは巨人がリーグ連覇に向け独走態勢で、パ・リーグではソフトバンクとロッテが激しい首位争いを繰り広げている。ペナントの行方とともに気になるのがタイトル争いだ。ここでは球界の“韋駄天”たちがコンマ1秒で勝負する盗塁王争いに焦点を当てる。

 パ・リーグでトップを走るのはここまで34盗塁をマークし侍ジャパンでも“切り札”として重宝されたソフトバンクの周東佑京内野手。シーズン序盤は代走での起用が多かったが二塁のレギュラーを獲得すると一気盗塁数を増やし、盗塁成功率も89.5%を記録している。

 これに待ったをかけるのは2004年、17年、18年と3度の盗塁王をマークしている日本ハムの西川遥輝外野手。ここまで30盗塁をマークしており盗塁成功率も88.2%を記録。周東とハイレベルな争いを繰り広げている。3位には21盗塁でロッテの和田康士朗が台頭しているが、新型コロナウイルスによる大量入れ替えで現在は2軍に降格となっている。

 周東は7月終了時点ではわずか2盗塁だったが8月に10盗塁、9月に14盗塁と走りに走り、一気にまくった。一方、西川は7月に9盗塁と好スタートを切ったが8月はわずか3盗塁、そして9月は10盗塁と周東に食らいつく形となっている。

 仮に周東が盗塁王を獲得すれば球団では2011年の本多雄一(現1軍内野守備走塁コーチ)以来、9年ぶり。育成出身では初の快挙となる。西川は2年ぶり4度目のタイトルとなるか。パの韋駄天たちが塁上で繰り広げる戦いにも注目だ。

○パ・リーグ過去10年の盗塁王

2019 西武 金子侑司 41
2018 日本ハム 西川遥輝 44
2017 日本ハム 西川遥輝 39
2016 オリックス 糸井嘉男 西武 金子侑司 53
2015 日本ハム 中島卓也 34
2014 日本ハム 西川遥輝 43
2013 日本ハム 陽岱鋼 47
2012 楽天 聖澤諒 54
2011 ソフトバンク 本多雄一 60
2010 西武 片岡易之 ソフトバンク 本多雄一 59

(Full-Count編集部)

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