楽天則本は「ギアが6速ぐらいある」 元MLB右腕が指摘する失点を許さない投球術
6回と7回に1点ずつを失うも大量失点には繋げず「さすがでした」
■ロッテ 4-3 楽天(13日・ZOZOマリン)
楽天は13日、敵地でのロッテ戦に3-4で逆転サヨナラ負けした。今季ロッテから加入した鈴木大地が初回、4号ソロで先制すると、2回には足を絡めた攻撃で2点を追加。主導権を握ったかに見えたが、先発の則本昂大が7回2失点で降板すると、8回に2番手・牧田和久が同点に追いつかれた。9回は守護神ブセニッツで零封を狙ったが、1死一塁から井上晴哉にサヨナラ二塁打をセンターに運ばれて黒星。2位ロッテとのゲーム差は「6」に広がった。
「則本投手に久しぶりの勝ち星をつけてあげたかったですね」と語るのは、元阪神・楽天でメジャーでも活躍した藪恵壹氏だ。藪氏はこの日の則本のピッチングは「さすがでした」と振り返る。
「ロッテは則本対策ということで、1番から6番までに左打者を5人起用しました。それでも、やはり今のロッテ打線は1軍半。1巡目は則本投手が完全に主導権を握っていましたね」
新型コロナウイルス感染のため主力選手が大量離脱したロッテは、2軍から急遽、若手選手を呼び寄せた。2018年ドラフト1位の藤原恭大外野手、昨年ドラフト3位の高部瑛斗外野手ら期待に応える打者も多いが、そこは「経験豊富な則本投手の方が何枚も上手でした」と藪氏。藤原、高部に対しても内角を意識づけた後で、外角へ落ちるように逃げる球でバットを振らせた。