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最多勝近づく11勝目…楽天・涌井はなぜ復活? 専門家が見た昨季までとの違いとは…

楽天の涌井秀章投手は14日、ZOZOマリンスタジアムで昨季まで在籍したロッテを相手に7回6安打1失点。パ・リーグトップの勝利数を11(3敗)に伸ばし、防御率もリーグ2位の2.95とした。昨季3勝7敗、4.50の不振に終わり、オフに金銭トレードに至ったとは思えない快投を演じている。

楽天・涌井秀章【写真:荒川祐史】
楽天・涌井秀章【写真:荒川祐史】

14日のロッテ戦で11勝目を挙げ、史上初の3球団最多勝へまた前進

■楽天 4-1 ロッテ(14日・ZOZOマリン)

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 楽天の涌井秀章投手は14日、ZOZOマリンスタジアムで昨季まで在籍したロッテを相手に7回6安打1失点。パ・リーグトップの勝利数を11(3敗)に伸ばし、防御率もリーグ2位の2.95とした。昨季3勝7敗、4.50の不振に終わり、オフに金銭トレードに至ったとは思えない快投を演じている。

 初回先頭の藤原に初球先頭打者本塁打を被弾した。足を滑らせてバランスを崩し、143キロのストレートが真ん中に入ったところを、右翼席中段まで運ばれた。試合終了後のお立ち台で「初球からつまづいて、ああいう形になったが、すぐにマウンドに慣れて修正することができた」と語ったように、その後は立て直し、16年目のベテランが大きく崩れることはなかった。

 元ヤクルト外野手で、昨年まで5年間ソフトバンクのコーチを務めていた飯田哲也氏は「決して絶好調というわけではなかったけれど、ベテランらしく要所でボールが低めに集まっていた」と評価。今季の快進撃については「ここ数年はストレートに力がなく、変化球主体の投球を強いられていたが、今季は球威が戻り、ストレート主体の投球ができている。だからこそ、変化球もなおさら効果的に使える」と分析した。

 1-1の同点で迎えた5回に1死満塁のピンチを背負ったが、3番・マーティンに対し、内角高め148キロの速球を2球見せた後、外角の136キロのシンカーを打たせて二飛。続く4番・安田には外角低めのチェンジアップを振らせて三振に仕留め、得点を許さなかった。この投球が、直後の6回、味方の浅村の勝ち越しソロにつながった。

 その裏にも1死一、二塁とされたが、昨季までバッテリーを組んでいた田村を低めのシンカーで空振り三振、続く代打・佐藤を内角高めの147キロ速球で遊飛に打ち取った。飯田氏が指摘した通り、速球と低めの変化球のコンビネーションが絶妙だった。

 西武時代の2007、09年、ロッテ時代の2015年に続いて、3球団で最多勝獲得となれば史上初。快挙達成の可能性は高いが、涌井は残り21試合で2位ロッテに5ゲーム差、首位ソフトバンクに8ゲーム差をつけられているペナントレースも、諦めてはいない。「大事な1週間であることはわかっている。しっかり勝てれば、CSや優勝の目も残ると思っていた。すごく集中していたので疲れた」と胸をなでおろした右腕。奇跡を起こすには、タイトルとは関係なく、まだまだ白星を積み重ねなければならない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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