西武・中村、辻監督にバースデー白星贈る満塁弾「打席では考えていなかったですけど…」

逆転満塁本塁打を放った西武・中村剛也【画像:パーソル パリーグTV】
逆転満塁本塁打を放った西武・中村剛也【画像:パーソル パリーグTV】

「何も考えずに、打てる球を打とうと打席に入りました。芯で打ったので入るかなと思いました」

■西武 4-1 ソフトバンク(24日・PayPayドーム)

 西武が劇的な逆転勝ちを収め、2位ロッテと2ゲーム差とした。24日、敵地PayPayドームでのソフトバンク戦。1点ビハインドの8回に中村が通算21本目の満塁本塁打を放って土壇場で逆転。主砲・山川に代打・岡田を送るなど、この日が62歳の誕生日だった辻発彦監督の執念の采配も実り、逆転での2位浮上、クライマックスシリーズへと前進した。

 8回先頭の栗山、続く外崎がモイネロから連続四球を選ぶと、辻監督は山川に替えて代打・岡田を起用。ピンチバンターの岡田がきっちり送りバントを決めてチャンスを二、三塁に拡大した。さらに続くスパンジェンバーグの代打・木村も四球を選んで満塁に。ここで打席には中村が立った。

 中村は2ボール1ストライクからの4球目、岩嵜が投じた真っ直ぐを弾き返し、打球は左翼スタンド中段へ消える逆転のグランドスラムとなった。試合後、ヒーローインタビューに立った中村は「何も考えずに、打てる球を打とうと打席に入りました。芯で打ったので入るかなと思いました」と淡々と振り返った。

 この日は辻監督の62歳の誕生日でバースデー勝利となったが、白星の立役者は「そんなことはバッターボックスでは考えてなかったんですけど、打ててよかったです」。逆転のクライマックスシリーズが見れてきたことにも「そんなことは気にせずに目の前の試合を全力で戦いたい」と淡々と語っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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