DeNA、6投手で完封リレー 退任表明から一夜…指揮官「どんな形でも勝ちは勝ち」

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】
DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

先発の武藤が3回2安打無失点、3度目オープナーの役目を全う

■DeNA 3-0 広島(25日・横浜)

 DeNAが25日、本拠地での広島戦で3-0で完封勝ち。カード勝ち越しを決めた。オープナーの武藤から6投手の継投で広島打線を散発の5安打に抑えた。打線は初回に宮崎のタイムリーで先制し、8回にソトの本塁打などで2点を奪って試合を決めた。前日24日に退任を表明したラミレス監督は「今日は完全にリリーフデー。素晴らしかった」と投手陣を称賛した。

 今季3度目のオープナー起用となった武藤が3回まで2安打無失点と完璧に役割を果たし、その後は伊勢が5回まで2イニングを抑えて勝ちパターンの継投に持ち込んだ。打線が7回まで1点しか奪えず、持久戦のような展開になったが、投手陣の踏ん張りが勝利をもたらした。指揮官は「こういった形で勝てたのは意味のあること。どんな形でも勝ちは勝ち。勝利は勝利だと思う」と喜びを噛みしめた。

 打線は7回までわずか3安打でと低調だったが、8回にソトの本塁打と途中出場の大和のタイムリーで勝利を決定づける2点を追加した。ラミレス監督は「初回に宮崎のタイムリーで点を取ることができて、そのあとはなかなか得点できなかったが、ソトのホームランが非常に効果的なところで出た」と、2年連続本塁打王の約2週間ぶりの一発を喜んだ。

 今季最後の広島との3連戦に勝ち越し、対戦成績は14勝8敗2分。「今年の広島戦はいつも今日のような試合で簡単ではなかったが、14勝もできたのは素晴らしいこと」と笑顔を見せた指揮官だが、8回にはスタメン復帰を果たした佐野が帰塁の際に負傷し、途中交代する場面も。「まだトレーナーからの報告が来ていない。何事もなければいいが」と、最後は初タイトルが目前の4番打者のアクシデントを気にかけていた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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