逆転CSへ西武はどう戦う? 元オリ監督森脇氏が指摘する「指揮官心理の変化」とは

西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】
西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】

森脇浩司氏が予想する2位争いの戦い方「小刻みの継投が増える可能性」

■ソフトバンク 7-2 西武(25日・PayPayドーム)

 西武は25日、敵地PayPayドームでソフトバンクに2-7で完敗し、パ・リーグ3連覇の可能性が完全消滅した。クライマックスシリーズ(CS)進出圏の2位ロッテまで3ゲーム差。残り13試合に最後の望みをかける。

 ソフトバンクの優勝は間近。残るは、2位ロッテを3ゲーム差で追う西武、3.5ゲーム差で追う楽天を含めたCS進出争いである。この日の西武は、今季開幕から先発ローテを守ってきた松本が、1回に中堅・金子のエラーも絡んで2失点、2回には3安打3四球で4失点し早々とKO。辻発彦監督としては手の打ちようがなかった。

 ダイエー・ソフトバンクで13年間コーチを務め、その後巨人コーチ、オリックス監督などを歴任した森脇浩司氏は「残り10試合余りで2位を狙う展開。首脳陣としては、後手は踏みたくない。早めの投手交代、小刻みの継投が増える可能性がある。野手の起用も同様。戦略、戦術を駆使しての3チームの戦いは、激しいものになるだろう。昨年まで2年連続でペナントレースを制してきた辻監督の、ここからの采配は興味深い」と指摘する。実際、西武は前日の24日、今季2度目の先発の十亀を3回1失点で交代させ、計7人の継投で後続を断ち、逆転勝ちにつなげている。

 一方、打線は2年連続本塁打王の山川が今季打率.209と低迷。昨季首位打者を獲得した森も.252と軒並み不振にあえいでいるが、森脇氏は「とはいえ西武打線には、山川の他にも、打撃の職人・栗山、昨季打点王の中村、俊足の金子、ひと振りで試合の流れを変えられる木村、大砲メヒアら“役者”がそろっている。私は、特に森が本来の打撃ができるかどうかで大いに展開が変わってくると思います」と語る。

「打撃は水物」といわれる。好不調の波が激しく当てにならない変わりに、それまで絶不調だった打者が突然猛打を振るい出すケースもある。過去2年続けてペナントレースを制しながら、CSでソフトバンクに苦杯をなめさせられて日本シリーズに出場できなかった西武。今季は逆のパターンで鷹に一泡吹かせる可能性が残っている。苦しいシーズンを最後の最後でひっくり返すチャンスはまだある。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY