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小山台高から初のプロ誕生へ… 巨人4位の“都立の星”が6年かけてたどり着いた舞台

社会人・三菱パワーの伊藤優輔投手が、26日に行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で巨人から4位で指名された。伊藤は進学校としても知られる都立小山台高校出身で、同校から初のプロ野球選手が誕生した。

巨人から4位指名を受けた三菱パワー・伊藤優輔【写真:安藤かなみ】
巨人から4位指名を受けた三菱パワー・伊藤優輔【写真:安藤かなみ】

憧れは元メジャー右腕の上原浩治氏「勝っている姿が格好良かった」

 社会人・三菱パワーの伊藤優輔投手が、26日に行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で巨人から4位で指名された。伊藤は進学校としても知られる都立小山台高校出身で、同校から初のプロ野球選手が誕生した。

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 MAX153キロの直球に多彩な変化球をバランスよく投げ込む即戦力右腕は、指名の瞬間をひとりで過ごす寮の自室で迎えた。「呼ばれてほっとした」。スーツ姿で会見場に現れると、素直な胸の内を吐露した。

 現役プロ野球選手で都立高校出身者は、日本ハム・秋吉、ロッテ・佐々木千、ソフトバンク・石川、オリックス・鈴木優の4人のみ。今ドラフトでも「都立の星」として注目を集めた伊藤は「最近は、都立高校出身でもプロ入りする時代。都立よりも上(のレベル)で野球を続ける選手が増えれば」と胸を張った。

 小山台では、3年春に21世紀枠で都立高校として初めて甲子園に出場。初戦で履正社に敗れたが、「全国トップレベルを痛感できた。あの上位打線から三振を取れて、自信になりました」とピッチングには確かな手ごたえを感じた。中大に進学すると戦国東都1部の入れ替え戦を3度経験。1部残留の原動力として腕を振り続けた。プロ志望届は提出せず、卒業後は三菱日立パワーシステムズ(現・三菱パワー)に入社。ここでも“負けたら終わり”のトーナメントでその力を磨いた。大学、社会人と重責のかかる試合の連続だったが「メンタルが成長しました」と経験に感謝する。ドラフト解禁イヤーとなる今年は、オフに肉体改造にも着手。大学では最速149キロだった直球の球速は153キロに達し、ついにプロの舞台にたどり着いた。

 三菱パワーの後藤隆之監督は伊藤について「ストレートで空振りが取れる。気持ちは図太い。動じないメンタルを持っている」と評価。「巨人には(中大の先輩である)鍬原拓也投手もいるし、阿部2軍監督もいる。環境は非常にいい。人気のある球団で一旗あげてほしいね」と愛弟子の門出に目を細めた。

 巨人ファンだった父に連れられ、幼少期から東京ドームでナインに声援を送ったという伊藤。当時からの憧れは上原浩治氏だ。「憧れて投手を始めた。勝っている姿が格好良かった。同じ球団に入れるのは光栄です」と伝統のユニホームに袖を通す喜びを口にした。「ゆくゆくは沢村賞を獲りたい。任されたところで(投げる)という思いはあるが、先発は投手の華。自分の力を発揮したい」と目標を掲げた“都立の星”。プロを夢見る全ての高校生に、未来の可能性が無限であることを教えてくれる。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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