ソフトバンク工藤監督、3年ぶり19度目のリーグ優勝に安堵 「ホッとしています」

優勝を決めたソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
優勝を決めたソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

「みんなと顔を合わせた時に勝ったんだな、と」

■ソフトバンク 5-1 ロッテ(27日・PayPayドーム)

 ソフトバンクが3年ぶり19度目のパ・リーグ優勝を決めた。27日、本拠地PayPayドームで行われた2位ロッテとの直接対決。優勝へのマジックを「2」としていたソフトバンクは、5-1でロッテに勝利し、自力でパ・リーグの頂点に立った。

 待望の先制点は5回に生まれた。先頭の川瀬が右翼フェンス直撃の二塁打を放って出塁すると、周東が送りバントを決めて1死三塁にチャンスを拡大。続く中村晃がきっちりと中犠飛を放って、欲しかった先制点を奪った。6回には2死三塁から甲斐が左翼席へ10号2ランを放って貴重な追加点をあげた。

 先発の和田は6回まで3安打無失点8奪三振の好投。7回からは岩嵜、モイネロが1イニングずつを抑え、9回には守護神の森が登場。今季100セーブ100ホールドを達成したクローザーが最後を締めくくり、胴上げ投手となった。

 日本一にはなりながらも、2年連続でリーグ優勝を逃していたソフトバンクにとっては2017年以来、3年ぶりのパ・リーグ優勝に。就任6年目で3度目のリーグ制覇となった工藤公康監督は試合後の優勝監督インタビューで「勝った瞬間はなんとも言えないふわふわ気持ちでした。みんなと顔を合わせた時に勝ったんだな、と。ほっとしています」と語り、喜びを口にした。

 9回には守護神の森が1点を失うヒヤヒヤの展開に。指揮官は「ちょっと投げすぎですね」とスタンドの笑いを誘いつつ「優勝の瞬間は緊張するところだと思いますし、抑えを任せた森くんでも緊張するんだな、と。最後はさすがだな、締めるところは締めるんだな、と」と語り、最後の瞬間を振り返った。

 この日の試合前には急逝した川村隆史コンディショニング担当がプリントされたTシャツを選手、首脳陣全員が着用。試合中も川村さんのユニホームがベンチに飾られた。亡き恩人のために捧げる優勝に「僕もずっと彼にお世話になりましたし、ダイエー時代からお世話になりました。声をかけてくれて思い出を残してくれた。思いも含めてTシャツもきた。絶対勝つぞと望むことができた。川村さんに感謝したいと思います」と語った。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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