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西武辻監督、栗山&中村の活躍に最敬礼も若手伸び悩みのジレンマ「もっと元気に」

シーズン最終盤に至って、ロッテ、楽天と三つ巴の激烈なクライマックスシリーズ(CS)進出争いを繰り広げている西武の辻発彦監督。栗山、中村の“チーム野手最年長37歳コンビ”の活躍には賛辞を惜しまないが、“ポスト秋山”として期待した数多くの若手が故障や不振でチャンスをつかみ切れず、1軍から姿を消していくジレンマに頭を悩ませている。

西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】
西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】

川越、鈴木、高木、西川…“ポスト秋山”候補は軒並みチャンスをモノにできず

■西武 4-0 日本ハム(2日・メットライフ)

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 シーズン最終盤に至って、ロッテ、楽天と三つ巴の激烈なクライマックスシリーズ(CS)進出争いを繰り広げている西武の辻発彦監督。栗山、中村の“チーム野手最年長37歳コンビ”の活躍には賛辞を惜しまないが、“ポスト秋山”として期待した数多くの若手が故障や不振でチャンスをつかみ切れず、1軍から姿を消していくジレンマに頭を悩ませている。

 2日に本拠地メットライフドームで行われた日本ハム戦では、1回1死二、三塁で4番の栗山が左前へ先制2点適時打。4-0の快勝へ流れを作った。前日のソフトバンク戦でも、1回に中前へ先制適時打を放っており、お立ち台で「最近は序盤にいい所で回ってくることが多くて、ちょっと勘弁してほしいなと思っていたが、打ててよかった」とおどけた。

 前日に貴重な左線適時二塁打を放った中村を含め、西武一筋プロ19年目の2人が、俄然存在感を強めている。辻監督は「昨年も終盤の苦しい所で栗山、中村が活躍した。本当に頼りになる」と最敬礼したが、一方で「若い選手にもっともっと、元気にやってもらわないといけない」と付け加えずにはいられなかった。

 不動のリードオフマンだった秋山がメジャーへ流出した今季、多くの若手がその後釜を狙ったが、誰も定着できなかった。

 野手転向2年目の川越は、開幕前のオープン戦・練習試合では好調で期待されたが、打率.156、2本塁打、5打点で10月30日に出場選手登録を抹消された。フルスイングが持ち味とはいえ、今季10安打に対し24三振。確実性に課題を残した。

 4年目・22歳の鈴木も開幕1軍を果たし、7月10日から同31日まで、18試合連続で「1番・中堅」でスタメン出場。レギュラーの座をつかみかけたが、徐々に失速。9月5日の日本ハム戦の守備中に右足首を痛めて抹消となったのは、痛恨だった。

 育成選手出身の20歳、高木も「1番・中堅」でスタメン出場した8月13日の楽天戦でプロ初安打を放つと、14日には3安打2打点でヒーローになった。ところが翌15日、右足首を痛めて抹消の憂き目に。3年目・21歳の西川、6年目・24歳の戸川、ドラフト8位ルーキーの岸も1軍に呼ばれたが、結果を残せなかった。

 そんな中、10月30日に今季初昇格したのが、5年目・23歳の右打ちのスラッガー、愛斗である。2日には8回1死満塁で代打で登場。左前打を放ち、今季初安打をタイムリーで飾った。辻監督は「若い選手が物足りないという感じがしている中、愛斗が打ってくれたのは非常にうれしかった」と相好を崩した。

 今季の西武は、年齢的に中堅の山川、森らの打撃不振もあって、自慢の山賊打線の得点力がダウンし、3年ぶりに覇権を失った。いつまでも栗山、中村に頼っているわけにもいかず、若手の台頭が待たれる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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