両リーグの規定投球回到達14人は過去最少 コロナ禍、オープナーなどで球界に変化

中日・大野雄大(左)とロッテ・石川歩【写真:荒川祐史】
中日・大野雄大(左)とロッテ・石川歩【写真:荒川祐史】

中日の大野雄は20試合に登板し10完投、イニング数は両リーグ最多の148回2/3

 プロ野球は14日、DeNA対巨人を終えセ・パ共にレギュラーシーズンを終えた。両リーグ合わせて規定投球回に到達したのは計14人(セ・リーグ6人、パ・リーグ8人)で、チーム試合数に則して規定が採用された1964年以降で最少となった。これまでの最小は昨年の15人だった。

 今季は新型コロナウイルスの感染拡大が影響しシーズンは120試合に短縮。規定投球回は試合数×1.0のため120イニングとなったが、コロナ禍で自粛期間が長くなりコンディション調整も難しいシーズンだったともいえる。野球界も分業制が主流となり先発完投型が減少しオープナー、ブルペンデーを取り入れるチームが増加傾向にあることも要因の一つだろう。

 両リーグを通じ目を見張るのは中日・大野雄だろう。20試合に登板し半数となる10完投と近年のプロ野球界では異次元ともいえるタフネスぶりを発揮。当然のように投球回数は両リーグナンバーワンとなっている。

○セ・リーグの規定投球回投手

中日 大野雄大 20試合(10完投) 11勝6敗 防御率1.82 148回2/3
阪神 西勇輝 21試合(4完投) 11勝5敗 防御率2.26 147回2/3
巨人 菅野智之 20試合(3完投) 14勝2敗 防御率1.97 137回1/3
広島 九里亜蓮 20試合(2完投) 8勝6敗 防御率2.96 130回2/3
広島 森下暢仁 18試合(2完投) 10勝3敗 防御率1.91 122回2/3
阪神 青柳晃洋 21試合(1完投) 7勝9敗 防御率3.36 120回2/3

○パ・リーグの規定投球回投手

ロッテ 石川歩 21試合(0完投) 7勝6敗 防御率4.25 133回1/3
日本ハム 有原航平 20試合(3完投) 8勝9敗 防御率3.46 132回2/3
楽天 涌井秀章 20試合(1完投) 11勝4敗 防御率3.60 130回
オリックス 山本由伸 18試合(1完投) 8勝4敗 防御率2.20 126回2/3
ロッテ 美馬学 19試合(1完投) 10勝4敗 防御率3.95 123回
オリックス 田嶋大樹 20試合(1完投) 4勝6敗 防御率4.05 122回1/3
ソフトバンク 千賀滉大 18試合(1完投) 11勝6敗 防御率2.16 121回
西武 高橋光成 20試合(1完投) 8勝8敗 防御率3.74 120回1/3

(Full-Count編集部)

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