楽天福井、300万円減の2000万円で更改 今季0勝から巻き返し誓う「長く現役を」

会見に臨んだ楽天・福井優也【写真提供:楽天野球団】
会見に臨んだ楽天・福井優也【写真提供:楽天野球団】

今季0勝4敗も球団は「内容を評価しています」

 楽天の福井優也投手が28日、仙台市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円減の年俸2000万円でサインした。2010年ドラフト1位で早大から広島に入団する際、同級生の現日本ハム・斎藤佑樹投手、来季から西武2軍投手コーチに就任する大石達也氏とともに“早大三羽烏”と呼ばれた右腕は、来季11年目を迎える。(金額は推定)

「球団からは『勝ち負けはともかく、(内容は)評価してます。ただ、もう少しできると思います』と言われました。1軍には約1か月しかいなかったですが、その間はしっかり投げられたのかなと思います」と語った福井。

 広島に8年間在籍し、18年オフにトレードで楽天入り。今季は8月2日に1軍初昇格したが、同30日の西武戦に先発して5回2安打無失点に抑えながら援護に恵まれないなど不運もあり、7試合に登板(全て先発)して0勝4敗、防御率5.46に終わった。プロ通算32勝41敗、防御率4.59。

 2月に33歳となる来季は「開幕ローテとは言わないが、ローテーションに入っていけるように、1からやり直したい」と語った。

 早大時代の同級生である斎藤は今季、右肘の故障などで1軍登板なし。大石氏は右肩痛に悩まされ19年限りで現役引退し、西武の球団本部ファーム育成グループスタッフを経て、来季から2軍投手コーチに就任することが決まった。それぞれ野球人生の曲がり角を迎えている。

「(早大時代の同級生とは)年に1~2回集まりますが、普段はあまり話はしないですね」と言いながらも、「自分はできるだけ長く現役を続けたいと改めて思います。大石には頑張って、“第2の大石”を育ててほしい」と決意を新たにした。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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